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2009年3月3日

すばらしき生還劇!

カテゴリー: 徒然・農園

Kayoです。
今日は感動的な復活を遂げた木のスプーンのお話をお届けします。
2年半ほど前のお話です。
そのころ、ちょうど長男が4歳になったころでした。
エコ花の木のうつわ、といえば、藤原啓祐さんの漆塗り木彫りですが、その藤原さんの「シュガースプーン」がちょうど小さな長男の手にぴったりで使い始めたのでした。
木のスプーンを子供に使わせることについて、以前、藤原さんは「子供はなー 噛みよるからなー」と唸っていらしたことがありました。
だから、長男が4歳になるまで待とうと思っていたのです。
4歳すぎのある日。
もういいだろうと使わせた途端に「ガリっ」といやーな音。
はい、噛みました、割れました!!
噛んだ本人もびっくりして、泣き出す始末。
割れた木片は、食べ物といっしょに口からべええええと出てきました(笑)
このとき、長男は身をもって「お箸やスプーンは噛んではいけない」ということが分かったようで、以降、噛むことはすっかりなくなりました。
良いしつけになりました。
が、スプーン、割れてる(泣)
割れてしまった木片はすぐに紛失してしまい、どうしたもんかなーと思いながら、そのまま2年が過ぎてしまいました・・・
昨年7月に藤原さんの木彫り&漆のうつわ教室づくりを開催した時に、そのスプーンを藤原さんにやっと見てもらいました。
「治りますか・・・?」
心をこめて作られたスプーンがバキっと割れて、お見せするのを少々ためらいましたが、作った方だからこそ何かしら解決案があるのかもしれないと思い、思い切ってお聞きしました。
そしたら、なんと!
「治るんちゃうか?」
とお返事が。 
わわー 神様 藤原様!
なんと心強いお言葉だったことか。
以降、お忙しいのにもかかわらず、お仕事の合間を縫って修理を進めていてくださり、このほど、無事退院してまいりました。
包みを開けた時、新品かしら?と思ったほど・・・バキバキだった跡形もありません。
びっくり仰天です。
ほらね!

すごいでしょ?
とてもきれいに直していただきました!!
どこが割れていたのかというと、写真の右下、うっすら黒っぽくなっている部分です。
しかし、一体どうやって?
きっととても大変だったに違いない!
藤原さんにお聞きしたところ・・・
  1)欠損した部分をきれいにテレピン油などできれいに掃除。
  2)米糊と生漆を練り合わせた糊漆に木紛と綿屑をあわせて「コクソ漆」をつくる。
  3)固く練ったコクソ漆をパテのように欠損部分のくっつけてカタチを整える。
  4)1日以上乾かしてヤセた部分をさらに埋める。
  5)数日乾かしたのち削って成型。
  6)水練り砥の粉と生漆を合わせた「錆び漆」をすりこんで表面を滑らかにする。
  7)拭漆の作業を5〜10回程度行う。
かけてしまった部分が大きい上に(8ミリ近くかけてしまいました)、欠けた木片もなかったので、3・4の工程を数回繰り返してくださったとのことです。
破片があれば糊漆などで接着して隙間をコクソで埋めたりして直せるようです。
むむむ、破片は残しておかねば。
ああ、なんて大手術だったのかしら。
けれど、こうしてまた生還してきてくれたこと、本当に嬉しいわっ♪
藤原さん、本当にありがとうございました!!
これからもずっと、大事に使っていきたいと思います。
大切に使うこと、修理して使うこと、私にも長男にも本当に貴重な勉強になりました。
今度は・・・剥げてきた拭き漆のお手入れや修理のお教室もおもしろいのかも!?
Kayo