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2012年1月30日

南天の床柱

カテゴリー: 山の話・木の話

「日本一 大南天の床柱」
と札が立っているのは
東京葛飾柴又帝釈天、大客殿の「頂経の間」にある床柱。
滋賀県の伊吹山にあった樹齢約1,500年の南天の自然木を使用しています。

「南天の柱」はどこにでもあるものではないため、
言葉としては「珍しいもの、豪奢なもののたとえ」とされています。
幹はそれほど太くならず、直径が5センチもあれば非常に珍しいものだそうです。
大客殿は本堂裏に位置し、昭和4年(1929年)の完成です。
東京都の選定歴史的建造物になっています。
座敷と庭の間にガラス障子を立て込んだ廊下が細長く続いています。
この座敷のうちもっとも奥に位置する「頂経の間」の「南天の床柱」は
根元から8本に分かれた枝ぶりが天井に届くまでの大きさを誇り、
角柱の前に添えてあるため、床柱というかなんというか・・・
座敷を貫通している様は、木そのものといった大胆さ!
西日本で南天の床柱といえば、
京都鹿苑寺(金閣寺)『夕佳亭(せっかてい)』が有名です。
『夕』日に映える金閣が『佳』(良いこと)という意味からの命名とされています。
自然な形を利用した趣のある柱として、
茶室の雰囲気を作り出しています。
ひとつの線、ひとつの材料が持つ魅力は
空気をも変えるのですね。
zou