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2008年11月7日

大森の家:土壁+外断熱

カテゴリー: 家づくり2008〜2009

すっかり寒くなってきて、毎朝どのコートを着ていこうか悩んでは出勤時間を忘れる日々ですが皆様お風邪など引いてらっしゃらないでしょうか。こんばんは、llamaです。ひさしぶりになってしまいましたが、大森の家が最近着込みつつあるコート(の中身といったらいいでしょうか)について、今日はご報告いたします。
大森の家で竹小舞を掻いて泥壁を塗ったご報告をしたのはつい先日のこと。私のぼんやり写真で申し訳ないですが、その泥壁を外から見ると下のようになっています。(土壁は内装用なのです。外壁は1階は板、2階は漆喰になります)

横顔は、棟梁です。これから外壁を決めるぞ!っていう決意にみちた横顔(たぶん)で白い『もこもこ』を詰めています。これはウールブレスという羊の毛を素材にした断熱材で(エコロジーライフ花でお取り扱いしておりますよー)柱と柱の間、土壁のないところにみっちり入れていきます。手でもさもさちぎって入れるので入れるところを見てると綿飴をちぎっているようでちょっと楽しいです。

さて全部入るとこんな感じです。壁中白いもこもこ!ちょっとかわいい眺めですね。人間がセーターを着込むように家にセーターを着せているわけです。断熱材を家の外側に置くのは『外断熱工法』といい、コンクリートを利用した熱容量の大きい建物に近年普及している断熱方法ですが、大森の家では
土壁+外断熱!
土壁の新しい在り方をご提案しています。熱容量の大きい土壁を外断熱できっちりくるんでいくことで、土壁だけだったら隙間風も発生してしまうところを、外断熱をしてさらに外壁を貼る、という工法を取り入れることで家の中の温度差の少ない快適な家(それは現代の家に求められる重要なファクターです)にすることができるのです。そのうえコンクリートには期待できない、厚みのある土壁ならではの調湿性能や有害物質の吸着も期待できて、さらに表情豊かな土壁の風合いも楽しむことができるのです。現代のの家づくりでは土壁だけだとなかなか採用されるのは難しいですが、こうやって工夫していくことで土壁の家が増えていったらいいなあ、と思います。
話を断熱材に戻しましょう。
ウールは繊維の間に空気を含むのでセーターを着て体温が保持されるようにくるりと家を包んで中の温度が変わらないようにしてくれます。(このとき断熱材でくるみそこねてしまう場所ができるとそこから温度が変わってしまい、結露などの問題が発生してしまうのです)夏は夏で中の涼しさを、冬は冬で中のあたたかさを守ってくれる家の大事なコート(の中身)です。

そして大森の家ではもうひと工夫。ウールブレスの上から板状の断熱材、杉樹皮と杉の端材からとったバージンパルプとコーンスターチ糊でできているフォレストボードを貼っていきます。(このフォレストボード、スタッフの間では『フォレストさん』とか『ふわふわ』とか呼ばれています)(切るともさもさして屑が出るので細かい部分に張るのはちょっと大変です)どうぞこの家を快適に守ってくださいね!と隙間なく。この家が滞ることなく健やかに、深く深く呼吸していきますように。そしてこの上に外壁をつくっていって、家の外側が完成します。
こぼれ話ですが、現場でウールブレス(そういえば私こっそり『ひつじ』と呼んでかわいがっております。余談です)をちぎって詰めていた大工さん、
「普通の断熱材は詰める時すごく呼吸辛いけどこれは辛くないなー」
とエコ花に来る前の話をしてくれました。体に悪い材料は住む人の体に悪いだけではありません。施工者の体にも実は悪影響を及ぼすものなのですね。ウールブレスちぎりながら住む人にやさしい家は関わる皆にやさしい家でありたいなあ、としみじみ考えてしまいました。
コートの中身のお話は今日はここまで。次回はこの上にがっしりしたコートが完成するところ、ご報告したいと思います。
llamaでした。