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2011年5月19日

左官:岩科学校

本日は少し左官の話。
話の舞台は、伊豆の岩科学校です。
1880年(明治13年)に竣工した、日本に現存する小学校では3番目に古いもので、
国の重要文化財に指定されています。
そして、伊豆地区では入江長八さんという左官職人が有名です。
江戸末期〜明治時代にかけて活躍した方で、鏝絵といった漆喰細工を得意とし、独自の技法で左官を室内観賞用の芸術品にまで高めました。
岩科学校には、入江さんの作品が残っています。
外観はバルコニーなどの洋風なデザインと、なまこ壁が印象的です。
懸魚の龍が多くの子供達を見守っていたのでしょうね。
(懸魚とは破風板の下に取り付いている部材です。鯱からきたものという説もあり、火事よけのお守りでもあるようです。)


裁縫などの授業に使われた日本間には、入江さんの作品として有名な千羽鶴があります。
床の間は太陽を表現した紅の壁、
床脇は松を表現しており、
欄間には一羽一羽姿を変えた鶴が飛んでいます。

松の部分は、壁紙ではないですよ。
このように型を作って色を変えた材料を押していたのですね。

狩野派の絵を学び、彫刻も学んだという入江さん。
彫刻技法、左官技法、色彩技法を駆使して織り成した作品たち。
左官の技術は、可能性が無限大!なかなか奥深いです。

他にも書きたいこと載せたい写真いっぱいで書ききれないので、度々書いていきますね。
zou