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2007年7月12日

日本堤改修:大津磨きレポート

カテゴリー: リフォーム

7月4日〜小沼さんによる大津磨き壁の仕上げが行われました。
大津磨きとは天然の色土(今回は浅葱土)を用い上塗りの際に壁を何度もコテで押さえて、光沢のある壁に仕上げる工法です。材料の選定・調合・塗る技術、どれを取っても熟練の技が必要となります。
職人さん1日当たり施工できるのは1坪と言われています。今回は和室の壁・15㎡を塗るので単純に計算すると5日間は要するところですが、小沼さんは3日で塗り終わりました。(さすが☆)
上塗りは灰土を2回、引土を2回塗って仕上げとなります。
まずは灰土を塗っていきます。
(灰土は土にみじんスサを混ぜて2週間寝かせたものと石灰クリームを混ぜたもの。)
手際良くアッという間塗られていきます。

塗り終わったらコテで伏せ込みます。

もう一度灰土を同じように塗りますが、次の土を塗る前に小沼さんは壁に手を当てて何かを考えている様子。

何をしているのか聞いてみると、水の引き具合を感じているんだそうです。
土と対話されているんですね。
便乗して私も触ってみましたが、ただただヒンヤリ・シットリという事を感じるのみでした…。(当然ですけどね)
水の引き具合を気にしながら引土の配合をして、塗る準備。

大事に大事に作られ、1週間グッスリ寝ていた土に石灰クリームを混ぜます。
2回目の引土が塗り終わり、縦・横・斜めにコテで伏せ込んでいきます。

1回1回のコテの動きには、小沼さんの想いが込められているようでついつい見入ってしまいます。塗っている時も土と対話しているようです。
何度か伏せこんでいくと次第に壁が光を帯びてきました☆

小沼さんの手が壁に映っています!
壁が光沢を出し始める瞬間はとても神秘的です。ホォ〜っとため息が出てしまいます。土もきっと喜んでいる事でしょう。
左官の技術というのは塗る技術はもちろんのこと、材料を選定し調合するという加工技術に関しても長けていないと成立しないのだということを今回の大津磨きでつくづく感じました。

                    (出番を待つコテ達)
neco