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2011年9月12日

「葺く-草と木でつくる家」展2

カテゴリー: 家づくり

安藤先生からは、茅にまつわるお話を聞くことができました。
まず茅はススキやチガヤなどの総称ですが、それらの植物は多年草で枯れたあとも根が元気であれば毎年伸び続けます。
↓の写真は茅を切り取ったのちに焼いている様子です。

焼いて大丈夫?と驚きましたが、根は生きています。
そして他の植物は育ちにくい環境となるため茅だけが育つのです。
今でも御殿場や阿蘇山で茅を育てています。東京の茅場町もそんな場所のひとつだったのかもしれませんね。

山近くの農村では山の斜面で茅を育てていました。
農閑期に茅を刈り取り、寒さ対策・風除け・断熱材がわり、茅屋根の修復、家畜のえさ・土の肥料など最大限に利用をしていました。

↓の写真もきれいな茅葺きの写真ですが、色違いなのは新しいもの・古いものを分けて重ねているからです。
「長持ちさせる昔からの知恵」の中から「見栄えを楽しむ知恵」を生み出した日本ならではの感性があられています。

安藤先生は、東北地方太平洋沖地震での仮設住宅の施工時に断熱材に茅を使用したそうです。
こうした積極的な利用により、自然素材のあり方があたらに注目され見直されてきています。

 茅は
 何度でも再生する。
 成長時には土壌改良・二酸化炭素の吸収をする。
 断熱効果がある。
 家畜のえさになる。
 次第に土に返る。
こんなに万能な能力を持っている茅。使用方法については、まだまだいくらでも考えられる素材では無いでしょうか。
「エコ」、それは昔からある知恵そのものなんですよね。
 機械や電気による省エネという名の「エコ」
 自然素材の力を理解し活用する「エコ」
いずれも同じ言葉の中で使われていることが多いですが、極端にどちらか一方に偏る生活ではなく、両者の利点を生かして取り入れられたらいいなと思います。
zou
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