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2005年12月14日

那須高原の家 伐採

カテゴリー: 家づくり2006〜2007

那須高原の家では、整地まえの伐採を行ないました。

今回の建築予定地にはナラや栃の木がたくさん自生していたので、それらをまずは伐採してから整地に入ります。中には倒してはもったいないような直径250㎜近くのナラなどもあったそう。倒した木はすべて、お施主さんがいずれ薪として使うそうです。ストーブを首都圏で使用する場合の問題のひとつ、“薪の調達”もこの土地なら入手がぐっと簡単です。
★★★
 

2005年12月9日

椅子ができました

カテゴリー: 家具づくり

昨日、膠(にかわ)を使ってはぎ合わせていた赤松を使った椅子が完成!

こんな感じです。
座ると背もたれが自然に少ーしたわんで、なかなかイイです!全体的に材料が薄めなので座彫りはしていないんですが、赤松のやわらかさか、おしりも痛くならなそうです。
今回はアラレやホゾやクサビうちなどはせず、出来るだけ単純なやり方にしてみました。
これをさらに何度も座ってみたり、いろんな動き、ちからを加えて強度や大きさなどを確認したり、長時間座ってみたり、完成モデルとなるように、いろいろ試してみます。
★★★
 

2005年12月8日

本日の工房

カテゴリー: 家具づくり

日本堤のお店のとなりにある工房では、うちの職人岩谷が建具をつくったり家具をつくったりしています。本職は建具職人なんですが、手先が器用なのでなんでもお願いしてます。
今日は椅子づくり。

赤松を膠ではぎあわせて座面をつくってます。うーん、赤松の白地にオレンジの木目の色合いがきれいですねー。

職人さんのカンナがけは、よく聞く表現ですが本当にかつお節みたい!シュルシュルッとたてに飛び出してくる様子はまるで生きてるみたいです。
このカンナくずでお箸を帯状に包んで、プレゼントでいただいたことがあります。梱包材(クッション材)として使っているのも見たことが。どれも素敵なアイデアですよね。私もなにか考えよう!
それにしても椅子作りは奥深い。(ものごとはなんでも奥深いですが!)座り心地は千差万別というのが一番あたまを悩ませる点です。うちの事務所内だけでも、痩せ型〜LLサイズまでいるので、全員がぴったりくる椅子なんてベンチくらいでしょうか。座面の大きさ、背もたれの角度はもちろん、座彫りの深さもおしりの厚みで心地よさが違うようです。100人中60人が心地いいと感じられる椅子をめざして、まだまだ研究!
 

2005年12月5日

日本の木を使おう! vol.3

カテゴリー: 山の話・木の話

昭和50年代、私たちの知らないところで、増えすぎた下草の除去のために日本全土の国有林の奥深いところで除草剤がふんだんにまかれるという大変ショックなことがあったそうです。除草剤はベトナム戦争で大量に使われ、多くの人の命を奪い、土や水にしみこんでべトナム人の健康をいつまでも脅かした「245T」という枯葉剤。それと同じものが大量に空中散布されたそうです。除草剤をまかれた日本の山々では、カモシカが死に、小動物は消え、川には背骨の曲がったイワナが発生するようなことに。日々死んでいく山や水をこのまま見過ごすわけにはいかないと、現「栗駒の山を守る会会長」佐藤充雄さんたちが立ち上がり、国との壮絶な戦いがはじまりました。森が守る生命の営みの大切さ、澄んだ水がもたらす恵み、当たり前のことを忘れてしまっている国と何度も何度も衝突し、話し合い、懸命な努力の結果、除草剤をまくことを中止させ、自分たちの住む栗駒の山々だけでなく、全国の山奥にあった貯薬庫をすべて撤去させることに成功したそうです。
除草剤をまくと一体どうなるのか、少し考えればわかることだろうということでも、何も考えずに(というか考えた結果そうしたのかも知れませんが・・・)実行してしまうという人がいることがショックでたまりませんでした。

栗駒の山では、澄んだ空気に落ち葉が降り、サワガニやイワナが住む川は透きとおっていて、枯葉のあいだからクロベの新芽が顔をだしている、本当にゆたかな森でした。そんな山を歩きながら、荒れていた山の話や、危機に追い込まれつつある林産地の話をきいていると、森を守ろうと活動してくれている人たちに心から感謝をするとともに、小さいながらもこの自然を守るためになにかできないかと考えさせられました。
-つづく-
 

那須高原の家づくりがはじまりました。

カテゴリー: 家づくり2006〜2007

栃木県の那須高原で、伝統構法の家づくりがスタートしました。
国産の材料から厳選された構造材は、舘岩の家のきざみ場で、橘棟梁たちの手によって着々と姿を変えています。舘岩はもう雪・・・。

吹雪く中、10tトラックからとんでもない重さの材料が搬入された様子。あ〜〜寒そう。極度の末端冷え症の私は雪などとんでもないです。でも地元の人はやっぱりなんてことない顔。「今朝もここ来るまで4回もすべっちまったー」って笑ってますよ。

こちらは那須高原の家の現地の様子。まずは地縄貼りから。本当にまだただの野原です。これからここに杉板貼り外観の昔ながらの一戸建てがどーんと建ちます。
那須高原は空気の澄んだ良いところ。この日もお天気が良くて気持ちがよさそうです。
 

2005年11月30日

日本の木を使おう! vol.2

カテゴリー: 山の話・木の話


みなさんの中には木を伐採して使うことが森林破壊につながり、二酸化炭素の吸収、酸素の供給が減ってしまうと思われている方は多いのではないでしょうか。木を大量に使う住まいづくりも環境破壊へつながる行為だと捉えられがちですが、山には守られるべき天然の森林と、植林されて育てられ、伐採されてそれが繰り返される世代交代が必要な山とがあります。たとえば杉や桧など針葉樹を植えた林は、成長過程の中で間伐、下刈り、枝打ちなどの手入れをしていかないと、土に日光や栄養分がいきわたらず、ひょろひょろと曲がった細い木しか育ちません。木材としての価値がなくなるだけでなく、日光があたらない地面には下草が生えなくなります。植物の生えない山=根っこのない土壌は水を溜める保水機能がなくなり、雨が降ると地盤がゆるくなるため洪水、土砂崩れをまねいたり、夏には渇水をもたらしたりすることがあります。                                             
つまり人の手で植林されてきた森は、資源として利用されることで活性化され、生きつづけて行けるのです。木を伐採するというのは自然の理にかなったこと。人が山にはいり、手を加えていくことは山を守っていくために必要なことなのです。
しかし現在輸入材におされている国産木材は、使われないため伐採されない、伐採がないため林業者が減っていく、人手がなくなると手入れが行き届かなくなる、手が入らないと山は荒れる・・そのように荒れた山にはいい木材は育たず、さらに森の価値がなくなっていく、という悪循環に陥ってきています。またなかなか伐採されないため、木がどんどん年齢を重ね、“山の高年齢化”も進んでいるといいます。1サイクルが50年以上かかる林産業では、伐採のかたわら次世代の子どもたちのために植林をしていくことが不可欠ですが、植林しようにも場所がなかなかあかないという状況にあるそうです。
-つづく-
書き手:スタッフ玉
 ★★★
 

2005年11月29日

日本の木を使おう! vol.1

カテゴリー: 山の話・木の話

くりこま森林教室で見たこと聞いたことから、日本の山の現状、これからの日本の山について、少しまじめに書き綴ります。

日本の木を使って山を育てる
いま日本の林業が危なくなってきています。原因は、日本の木が使われなくなってきているから。日本の木が使われなくなってきている大きな理由のひとつは、外国からの輸入材の単価の安さにあると言われています。日本のゆたかな森林を健康に保つために、わたしたちにできることはあるのでしょうか。
日本は国土の約7割が森林という、世界の中でもとくに恵まれた森林国であるにもかかわらず、木材自給率はたったの18%前後。 使用するほとんどの木材を外国から輸入しているといっても過言ではありません。輸入材は、わざわざ遠い国から運搬するエネルギーや費用の負荷があります。たとえば、九州や北海道から関東への運搬は、日本国内のみで考えるととても費用がかかるように思いますが、実際は欧州からの運搬費の1/5の値段で運搬が可能。その分エネルギーも少なくてすむのです。さらに外国の森林の一部では絶え間ない輸出のために伐採禁止の山や林の木もかまわず倒されるような違法伐採もあるそうです。 もちろん、長い距離を運ばれてくる木材たちには、運搬中にカビが生えないように薬剤処理がなされていることが多々あります。また『国産材は高い・輸入材は安い』というのが日本の定説のようになっていますが、いま実際国産材の杉未乾燥材は1立米あたり45,000円以下、それに比べて大根は立米にすると11万円。何十年と育てられた木が大根よりも安い価格で取り引きされています。
自国でまかなえるものをあえて、他から持ち込み環境に負荷をかけるということ、なにか不自然で疑問が残ります。諸外国との貿易関係など簡単にはいかないさまざまな理由はありますが、いちユーザーとして何か少しでも出来ることがあるのではと考えさせられます。                        
-つづく-
書き手:スタッフ玉
★★★

2005年11月26日

今日は木工教室です

エコロジーライフ花では自然木をつかって、木のよさや手作りの楽しさを体験していただければと、月2回木工教室をひらいています。今日はその様子の一部を公開です。

こちらはもう3年近く通っていただいているSさんの作品。ナラの木を使って、娘さんのために鏡台をつくっています。ナラの木はとても堅くて、ノミで削るのなんか一苦労です。

こちらはMさん、栓の木を使った引き出し箱を製作中です。巾500㎜近くの外寸のものをつくるため、巾の狭い板を2枚はぎ合わせるところからスタート。ようやく今日側板のホゾ加工作業に到達されたところです。
初めて教室にいらっしゃる方はみなさん一様に、「見るとやるでは大違いですね!」と言われます。大工さんがやっているのを見るととても簡単そうなのに、実際自分の手をつかってやってみると、鉛筆で線を一本ひくにもちっとも思うようにいかない!そうです。私も実は木工ほぼ未経験・・(ちょっと触らせてもらったことはありますが)まだまだまだいっしょに勉強させてもらっています。
木工教室はただいま生徒さん募集中です!ご興味のある方はエコロジーライフ花の児玉までお気軽にお問合せくださいね。
★★★

2005年11月24日

栗駒山の森林教室 vol.6

カテゴリー: 森林教室

【2日目】 -栗駒木材さん工場見学編②-
大場社長のお話を伺いながら、広大な面積の栗駒木材さんを隅から見学です。

どこまでもつづく国産材の山。丸太から現場で使える材料になるまでの工程を順に拝見させていただきました。いつも届けていただいてる材料たちも多くの工程と手間と時間がかかっていることを実感。それにしても機械って早いですねー!4mの丸太も数秒でスライスされていきます。これを昔は人の手のみでやってたんですね・・

常駐の棟梁の刻み。手刻みができる棟梁の頭の中を覗いてみたいです。あんな数の構造材をいろんな形のホゾでずれがなくガッチリつなげるなんて、まさしく熟練職人ならではの技ですよね。

これはモミの木だそうです。直径1m以上でしょうか?左端にちょっと見えてる人の大きさと比べてみてください!一体何に使えばいいのか見当がつかないです。
熱い大場社長のお話に聞き入っていたらいつの間にか日が暮れていて、全員で猛ダッシュ、新幹線出発10分前に駅に到着という大慌ての最後でしたが、無事事故もなく、充実した2日間のイベントとなりました。
次回からはこの森林教室で日本の山を守っている方たちから伺った話、実際に目で見てきたことから、山の現状、これからの日本の山について、ちょっとまじめにまとめてみたいと思います。ご期待ください!
書き手:スタッフ玉

2005年11月23日

栗駒山の森林教室 vol.5

カテゴリー: 森林教室

【2日目】 -栗駒木材さん工場見学編-
杉の伐倒を無事おえて、最後は栗駒木材さんの工場見学へ。

栗駒木材さんでは、伐倒したのに使用予定がなくなってしまったり、少し曲がっているため柱として使えないなどと、山からおろすコストも惜しんで放置されている材料たちや、他業者で必要のなくなった木材、木っ端まですべてあつめて製紙のためのチップにしているそうです。チップにならないダストと呼ばれる細かい木屑は、広葉樹はなめこの栽培用に、杉や松は牛舎の敷き粉として利用されています。何世代もまえから50年、60年と手をかけてきた木たちが、切り倒されたまま山に放置されたり無駄になることはあってはいけないという大場社長の想いで、時間と手間の許すかぎり、木材を資源化する活動をされています。                        
祝日でお休みにもかかわらずわざわざ機械を動かしていただき、チップをつくる工程を見せていただいたのですが、一言で感想を述べると・・「木が痛そう」!!筒状の樹皮剥き機をごろんごろんと大量の丸太が転がってきて、ベルトコンベアーで移動。直径3mはあろうかという巨大な歯が回る粉砕機に滑りこむと、バリバリバリッ!!という耳が裂けるほどの轟音とともにチップになります。あまりの豪快さにあっけにとられてしまいました・・。
-つづく-
書き手:スタッフ玉