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2006年2月15日

今戸焼きレポート

カテゴリー: ご近所

お正月ご紹介した“今戸神社の招き猫”をつくっている、「今戸焼き 白井」さんへいってきました。(お仕事中に突然スタッフ数人でお邪魔したにもかかわらず、快く対応していただきました。ありがとうございました!)
現在今戸焼きをつくっているのは、なんと昭和初期以降から1軒だけ。もともと分家だったこちらの白井さんは、本家が店をたたんでも今戸焼きを焼きつづけて創業500年!だそうです。
今戸焼きという名称は地名からきているそうですが、もともとは瓦屋さんが片手間ではじめたのがはじまりだとか。
これは白井さんに飾ってある、江戸時代の隅田川の様子をえがいた図。

左が当時の瓦屋、右は隅田川沿いでもくもくけむりをあげて焼いていた様子です。むかしはこの川っぺりの田んぼの粘土を使って焼きものを焼いていたそうですが、いまの台東区今戸では土が採れないのでいろいろな土地の粘土が混ざったブレンド粘土を使用しているそうです。
作るのはすべて手作業。粘土を型枠にいれてかたちをつくったら、

金属の棒をつかって手でバリをとって整えていきます。バリとは型を使ってやわらかいものをぎゅっと押さえて作るとはみ出る部分。南部せんべいのはじのパリパリの部分(おかしなたとえですみません・・)と同じです。かたちが整ったら窯で焼いて、ひとつひとつ手で絵の具で色をつけ顔や模様を描いていきます。

焼きあがった猫やいぬたちがずらーっと並んで色をつけてもらう順番を待っていました。
-つづく-
tama

2006年2月14日

循環型社会の理想のかたち

ここ数年、江戸時代の生活の仕方が注目されているようです。
エコロジー先進国のドイツ人から、日本人がドイツを参考にする姿がとても不思議だという話を聞いたことがあります。なぜかというと、江戸時代の日本はとてもエコロジカルな生活スタイルだったといいます。日常の生活の中で資源が自然に循環していた「理想の循環型社会」との意見もあるほど。
たとえば、“人糞”には下肥という肥料として商品価値があり、下肥と野菜を物々交換したり、現金と換えたりしていました。
ものを燃やすと必ず出る“灰”はそのまま肥料として使ったり、紙漉きのときに灰汁を使ったりと非常に需要が高く、「灰買い」という業者が買い取ったり、灰の市が立ち売買や物々交換が行われていました。
髪の毛を拾い集めてかつらにするという商売も成り立っていました。
消耗したもの、つまり食べたり捨てたり燃やしたりしたものはほとんど利用され再生されていた時代でした。
それらのほとんどはいまや、手間がかからなくて簡単に利用できる化学物質にとってかわられたり、自分の手が汚れないで済むシステムが利用されています。そのため現在消耗したものはそのほとんどが再生されることはなく、廃棄され川に流されていくばかりです。(もちろん再利用されているものもたくさんありますが、現在東京23区内で出る産業廃棄物のなかで下水汚泥が45%以上を占めていて、リサイクルされているものはほんの一部にすぎない現状だそうです。)
また江戸はゴミの落ちていないとてもきれいな町だったといいます。江戸にはじめて訪れたヨーロッパ人がゴミのなさに驚いたくらいだとか。それは「拾い屋」と呼ばれる職業の人がいたからだそうです。銭湯を経営する人は薪の節約のために燃えるものはなんでも拾って歩き「湯屋の木拾い」と呼ばれ、子供は古釘などの金属類を拾ってお菓子や飴に交換をしていました。
これらの商売が衰退してしまったのは、やはり清潔といえない屑物たちをあつめて商売をすることで伝染病などが流行する原因のひとつとみなされ、撤退、立ち退きの命令や規制が出されたからだそうです。
衛生面を考えると、隅から隅まで循環する江戸時代の暮らし方が100%良いとも言い切れないかも知れません。
だからといって使い捨てのものがあふれる現代の暮らし方が良いはずもないですよね。
でもここまでシステム化されてそれに慣れてしまっている現代社会のしくみを江戸時代にならったかたちに戻すことも、ほぼ不可能に近いことでしょう。
お互いの時代の良いところをそれぞれ採り入れた暮らし方の提案、これがきっといま一番求めらているのでしょうね。
エコ花はその答えを探しつづけます。

2006年2月13日

せっけんの話

うちはせっけん家族。
昔は何も考えずに合成洗剤のオンパレードでしたが、
子供が生まれてからはせっけんを使うようになりました。
アレルギーがあるわけではないけれど、子供にも安全なものをと考えるのが親心。
原材料を気にし始めて調べてみたら、せっけんを使わずにはいられなくなってしまいました。
せっけん、合成洗剤を化学し始めると奥が深くてこれまた大変なのですが、
少なくとも違いが分かると商品を選ぶのにも気楽になれるかな、と思います。
そこで今日は「界面活性剤」と「添加物」というポイントでお話してみたいと
思います。
【界面活性剤って】
水と油を混ぜても分離してしまいます。
本来なじまないものをなじませる性質の物質を界面活性剤といいます。
せっけんや合成洗剤には界面活性剤が入っており、水・油両方になじむ
汚れを洗い流すことができます。
せっけんの界面活性剤は脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムです。
この二つは口に入っても胃酸で分解しますし、排水として流しても微生物のえさとなり、
一日で分解されますので安心です。皮膚から進入することもありません。
(適量の使用で、よくすすぐのがポイント!)
それ以外のものを使用しているものは、合成界面活性剤と呼び、
これを使用しているものが合成洗剤です(原料が動植物性であっても)。
合成界面活性剤の場合は、一度付着すると残留し続け、毒性を発揮します。
皮膚から進入し、細胞を壊します。
原料が何かではなく、界面活性剤が何かで違いを判断することができます。
【添加物のないものを】
防腐剤、保存料、殺菌剤、着色料、香料・・・その他たくさんあります。
中でも102個の表示指定成分は毒性が強く、アレルギーの悪化、肌荒れの原因と
なります。表示指定成分さえ使っていなければ、「無添加」と表記している場合も
ありますので、せっけんでもまったくの無添加を選ぶようにしたいものです。
・・こうして日々私のせっけん使い勝手の研究は続きます。
よいものなら、徹底的に生かす!のがエコ花魂というもの。
せっけんで洗髪するとハゲると本気で信じていたダンナも今やせっけん愛用者です。
KAYO

2006年2月11日

今日は木工教室です 2

本日の木工教室の様子。
こちらはSさんの鏡台。

11月末にはまだ本体も組みあがっていなかったのに、もう完成間近!お正月にご自宅でコツコツすすめられたみたいです。組み方、道具さばきがどんどん熟練されてきたSさんです。ナラの目のつんだ木目が美しいですねー。
そしてこちらはJさんの作品。

子供用のおもちゃです。お勤め先の保育園の子供たちのためにと、かたちをはめて遊ぶ木のおもちゃにチャレンジ。今日はケヤキを使って駒を加工、危なくないように角をまあるくしました。今日で完成!おつかれさまでした。
そしてこちらはHさん。

アラレ組ですっきりした印象の本棚ですね。写真の状態から棚板を1枚いれたら完成です。杉はやわらかいので、ホゾなどの細かい加工はある意味堅木よりも大変。はじがつぶれないように慎重にすすめていったのでとてもきれいに仕上がりました。
実はいま開いている木工教室は今年の3月でいったん閉鎖となり、4月以降はリニューアルして開講する予定です。長い間通い続けてくださった教室のみなさま、本当にありがとうございました。ニュー木工教室は内容を現在検討中ですので、詳細が決まったら発表します。楽しみにしていてくださいね!

2006年2月10日

「キハダ」のはなし

カテゴリー: 山の話・木の話

今日はその名のとおり黄色い肌の「キハダ」のはなしです。

キハダはみかん科の広葉樹で、北は北海道、南は九州まで広く分布し、しばしばクルミや栃などほかの広葉樹と混生しています。大日本有用樹木効用編によると「富士山及ビ北海道ニ多シ」と記されています。陽光の差し込むで湿った土地を好み、大きなものは直径1m、高さ25mにもなるといわれますが、今日ではそれほどの大木はほとんど見かけません。薬や染料などの原料として古くから有用樹木だったことから、随分伐採されたものと思われます。
キハダは木肌、木膚と書くほか黄木、黄檗、黄柏なども同義語で、いずれも黄の字がつきます。これはキハダの内皮が鮮やかな黄色をしているためです。コルク層の樹皮を剥ぐとハッとするような山吹色の美しい内皮が表れます。白太(辺材)は薄黄色、赤身(心材)は黄褐色とはっきり区別でき、材は堅くて軽く、上品な光沢のある和風の繊細な趣が特徴です。
乾燥時に狂いが出やすく、小・中径材だと暴れやすいという傾向をもっていますが、目のつんだ大径木になると狂いはほとんど出ません。また栗の次に水に強く、土台や基礎パッキン、台所の床板などの建材として使われるほか、北海道では枕木にも使用されていました。黄、グリーン、茶、黒と色相が多いのはキハダならでは。独特の材質感と美しい木目が、和室や和風の落ち着いた雰囲気にぴったり。
キハダは家具材や建材として使用されるだけではありません。その黄色い内皮は苦味の強い成分を含んでいて、古来胃腸薬として、また二日酔いの特効薬として重宝がられてきました。特に有名なのが、奈良県の吉野や和歌山県の高野山などの名産、陀羅尼助(だらにすけ)です。
これ

エコ花でも数名愛用者がいるほど、有名で効き目があるらしい?!薬です。2つの層に分かれている樹皮の、外側のコルク層を取り去って内側の黄色の肉皮を乾燥させたものをオウバクと言います。この内皮を煮詰めてつくるこの薬は、歴史は古く奈良時代にまでさかのぼり、健康整腸剤として真言密教系の修行者たちの常備薬だったといわれています。
次回「木のはなし」は、「姫小松」の予定です。お楽しみに!

2006年2月7日

佐原の町をご紹介

“佐原の家”がある千葉県佐原市の町をご紹介します。
佐原市内を流れる小野川沿いなどは、江戸時代・明治時代の名残がある古い町並みが残されています。木造の町家のほかに、土蔵、洋風建築などの伝統的な建造物も数多く建っていてさまざまな時代の表情が入り交ざった町並み。これらの町並みは平成8年12月10日に、文化庁から「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けています。(関東地方では初めての指定地区だそうです。平成8年に関東初とはなんだか意外ですね!)

↑の写真の一番右にうつっているお店は、創業も建築も安政2年(1855年)「中村屋商店」さんと言って、荒物や雑貨、畳を扱ってきた商店だそうです。変形した敷地に建つため、主屋の柱が五角形なんだとか。

↑こちらは「小堀屋本店」さんと言う蕎麦屋さん。天明2年(1782年)創業でいまも変わらず営業中。建物は明治23年に建てられています。
その他にも、自分の足で全国を測量して歩き、日本で最初の実測日本地図をつくりあげた「伊能忠敬」の旧宅を記念館にした建物や、「よろい戸」という戸締りの方式が残っている160年間ちかく修復をしていない佃煮の製造販売店、大正3年(1914年)に建てられたレンガを使った二階建ての洋館「旧三菱銀行佐原支店」(現在は三菱館という呼び名です)など、数々の重要な伝統的建造物が大切に残されています。
“佐原の家”も石場建てに通し貫+竹木舞下地+土壁、金物を使わない高度な木組みでの建て方という、日本の伝統技術を大切にした昔ながらの住宅。何百年という古い町並みを残した佐原の町に溶け込んで、これからも永く建ちつづけてくれるでしょう。
ちなみに佐原の家はお施主さんが日々手を入れ続けてどんどん姿を変えています。その様子もぜひこちらからご覧ください!
 
★★★

2006年2月6日

那須高原の家 竹を切ってきました

カテゴリー: 家づくり2006〜2007

「那須高原の家」の竹木舞の材料を、佐原の家の裏山でいただいてきました。

この竹を割って使います。割り方は、節をなたで叩き割りながら鉄棒のようなものをグッグッと押し込み、めりめりとさいていきます。こんな感じです

それにしても自宅の裏に竹やぶなんて!春には毎年ちゃっかり竹の子掘りにお邪魔しているエコ花一同です。
去年入れた佐原の家のペレットストーブも元気に動いていました。

ペレットはいちどに15kgくらい入るようで、4時間くらいもつそうです。南部鉄瓶でお湯を沸かしていました。雰囲気ばっちりです!やっぱりストーブは実際の温度はもちろん、見た目のあたたかさがうれしいですよね。
★★★

2006年2月3日

今日は節分です

カテゴリー: 徒然・農園

今年は2月3日が節分だそうです。今年は、というのはその年によって日にちが違うそうなんです。そういえばいままでも2月2日だったり4日だったりしたような気が・・・
というわけで少し調べてみました。
節分とは、それぞれの季節の始まりをあわらす立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを言うそうです。「季節を分ける」ということから「節分」という名前がつきましたが、特に立春が1年のはじまり(終わり、という説もあるそうですが)といわれることから立春の前日の節分が全国的に「節分の日」として知られています。ちなみに来年も2月3日。つまり2月4日が立春です。
豆まきは中国から渡ってきた行事だそうで、家の内と外にその家の主か年男が「鬼は外、福は内」と掛け声をかけながら豆をまきます。掛け声は全国各地でいろんなバリエーションがあり、エコ花ご近所の“入谷鬼子母神”(真源寺)では「福は内、悪魔外」と言い「鬼は外」とは言わないそうです。
まいた豆は拾って、自分の年の数、もしくは年の数+1粒をたべると1年病気をしないという言い伝えがあります。(ちなみに私は小さいころ豆まきの豆が大好きで、拾って年の数を食べたあと、残りの豆をえんえん食べていましたが・・意味がない?!)
豆は煎り豆が良いそうです。生の豆をまいて拾い忘れたとき、それが根をはって芽が出るとよくないことが起こると言う云われもあるとか。でも最近の家庭では豆のほかにもチョコレートや飴といったお菓子をまいているところもあるそうですね。ちなみになんでまくのが豆かというと、穀物や果実には「邪気を追い払う霊力」があると考えられているから、とのこと。
それともうひとつ、節分の日におこなう行事として「恵方巻き」という巻き寿司を、恵方の方向を向いて目を閉じて願い事を思い浮かべながらかぶりつく、というのがあるそうです。これは私は最近コンビニでやたらと“節分に恵方巻き!”と書いてあるのを見て知りました。もともと関西の風習だったものが最近になって関東に入ってきたようです。
これは“福を巻き込み、縁を切らない”という意味合いがあるとか。

日本のさまざまな風習はどれも奥が深いですね。でもつづいている風習はこの先もなくならないよう、格式ばってこだわらなくても楽しんでやっていくことが大切ですよね。

2006年2月2日

建具の塗装をしてます

カテゴリー: 家具づくり

おととい作った浴室入口の框扉をオイルフィニッシュで塗装しています。

エコ花では、特別に色をつけたいとき以外はこのオイルフィニッシュをつかって木製品やフローリングの仕上げをします。オイルフィニッシュはアトリエベルさんが作っている亜麻仁油を主成分とした自然系塗料。写真のように刷毛で塗ってしみこんだら、木が吸い込みきれなかった油をウエスですり込むように拭き取ります。
こちらがオイルフィニッシュ
塗り方のコツは、あまりたぷたぷに塗らないこと。厚塗りをしても、木が吸い込める塗料の量は決まっているので結局拭き取る方が多くなってしまいます。仕上がりは木を水で濡らしたような濡れ色。無塗装のときよりも木目が引き立ってうつくしいので、自分で塗っていてたまにきれーいと感動しちゃいます(笑)。ペンキなどと違って刷毛のあとや塗りむらなどがあまり出ないので、はじめてでも簡単に扱えますよ。
★★★

2006年2月1日

日本の木を使おう! vol.4

カテゴリー: 山の話・木の話

あいだが空いてしまいましたが“日本の木を使おう!”の最終章です。
すこしでも 出来ること
森のため、地球環境のため、何かわずかでも出来ることはないか、ここにいくつかあげてみます。
とにかく、国産材をえらぶ
木製品を買うとき、家をつくるとき、材料に国産材をえらべば、その分森が活性化します。さらに国産材は目の届く範囲で製材されるため、薬剤処理が行われていないかなど実際に足を運んで確かめることもできます。国産材をつかって家を建てたとき、お施主さんがつかった柱の本数分の植林をする、“山への恩返し”も行われています。
間伐材をえらぶ
間伐材を用いた製品を表示する間伐材マークのついている製品をえらぶことは、森を守る上で大きな役目を果たします。ちなみにエコロジーライフ花で採用している飛騨フォレストの桧チップの畳床は、桧の間伐材を利用しています。

自分の住む土地、地球環境を守るという当然のことも、人間の利害や勝手で壊しています。一方で長年保全の運動をされている方もいて、ここ数年でその数が少しずつ増えていっているように思われます。小さな力でも集まれば大きな影響力になることを信じて、少しずつ行動をおこし、地球をいつまでも健康に保っていければと願っています。
-おわり-
★★★