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2005年12月29日

2005年、最後です

カテゴリー: 徒然・農園

本日エコロジーライフ花は仕事納めです。
2005年もあと残り2日。今年は国内外で信じられないような事件が多く起こった年に思います。
来年は平和であることを心から祈ります。
年明けは1月9日からはじまりますので、このブログもしばしお休みします。
それではみなさま良い年をお迎えください!
★★★

2005年12月23日

韓国料理のお店

昨日、以前手がけた店舗のメンテナンスにいってきました。
恵比寿店の入口わら屋根交換と、西麻布店の看板文字の塗り替えです。わら屋根は茅葺屋根のようなつくりではなく、稲わらの束をのせて止めてあるので、雨風紫外線の力で朽ちてきます。ぼろぼろ落ちてきてしまうので、1年に一度は交換してます。ちなみにわらの中はとてもあったかいので虫さん(?)たちが好んで寝床にしているようで・・。今回も大量に潜んでいたみたい。鳥もときどきとまってるらしいですよ!都心でわらの屋根なんてきっとめずらしいんでしょうね。

西麻布の看板文字に金粉を吹いています。本物の金箔です!贅沢ー!金箔だけでは接着力はないので、拭き漆調古色仕上げを塗ってしばらく乾かし、粘っこくなったところに金をふりまきました。前よりも華やかな印象です。
そのあとはそのままスタッフ全員でお店の中へ流れて、おいしい韓国料理で乾杯。私はプライベートでもよく行くほど、どれも辛くてどれもおいしい!とくに辛ーいトッポギとできたてまぜキムチが個人的におすすめです。芸能人もたくさん来るそうですよ。気になる方はエコロジーライフ花HPから見つけてみてくださいね。
★★★

2005年12月21日

ペレットストーブ

お店にペレットストーブがやってきました。

石村工業さんから出している「クラフトマンペレット」というペレットストーブ。ペレットとは間伐材や端材、おがくず、樹皮などを砕いて、圧縮し乾燥して水をとばした固形燃料です。ペレットはたくさんの長所をもっているので、次世代エネルギーとして近年注目をあつめています。

ペレットのすぐれた点は、たとえば
・高圧で押し固めているので、薪やチップなどより発熱量が高い。
・二酸化炭素の発生を抑えられる (これは、植物系バイオマスの燃焼時に発生する二酸化炭素はもともと、成長途中の光合成により吸収した二酸化炭素が発生しているという考え方で、長い目で見ると大気中の二酸化炭素増減にあまり影響がない、というバイオマスエネルギーのすぐれた点です。)
・薪などの燃料よりも大きさ、品質が安定しているので、扱いやすい。保管もしやすい。
・灰を撒いて再利用ができる。
などなど・・・環境にとてもやさしい特徴ばかり。北米やヨーロッパでは、発電や温水による暖房の燃料としても普及がすすんでいるそうです。日本でも輸入品ペレットストーブのほかに、たくさんの国産品が出てきています。またペレット自体も国産で作られてきているので、国産品を使えば日本の資源を利用できる=日本の山が活性化する!という利点があります。ぜひ地球のために、環境にやさしいペレットストーブに注目してみてください。
★★★

2005年12月19日

入山せんべい

カテゴリー: ご近所

浅草雷門にある「入山せんべい」。

お店の近くに寄るとぷ〜んとお醤油のなんとも香ばしいいい香り!!思わず深呼吸しちゃいます。入山せんべいは、創業大正3年の手焼きせんべいの老舗です。むしろの上で天日に干した生地を、備長炭の上で一枚一枚職人さんが手で焼きあげて、生醤油をつけて作っています。この一種類しか作っていないこだわりのお店です。

お醤油が香りよくて、ものすごい歯ごたえ。最近のやわらかいサクサクの揚げもちもいいですが、たまにはいかにもせんべい!って感じのこういうものも、やっぱりおいしい。浅草へお越しの際はぜひ寄っていただきたいお勧めのお店ですよ。
★★★

2005年12月16日

鬼瓦

岐阜の坂井製瓦工場さんにお願いしていた鬼瓦が届きました。
こわいようなかわいいような顔つきです。鬼瓦は、建物の屋根の「大棟」や「降り棟」と呼ばれる部分の端を飾る瓦のことをいいます。むかし建物に鬼の面を飾り安穏をお願いしたものが、のちに鬼瓦と呼ばれるようになり今のような形へと変わっていったそうです。現在では鬼の顔をした鬼瓦だけでなく、いろいろな形・デザインの鬼瓦があります。
今回お願いしたのは、国宝建造物などの建物に実際ついている(ついていた)鬼瓦のミニチュア版。いちばん左は福岡・大宰府の都府楼、そのとなりは奈良東大寺の正倉院、そのとなりは転害門のものと同じ顔だそうです。(一番右の顔はどちらのものかちょっと不明です・・ごめんなさい。)個人のお宅で実際に屋根に飾ることはなかなかないですが、家の中に飾るときっと悪いものから守ってくれそうな気がしますね。
★★★
 

2005年12月9日

椅子ができました

カテゴリー: 家具づくり

昨日、膠(にかわ)を使ってはぎ合わせていた赤松を使った椅子が完成!
座ると背もたれが自然に少ーしたわんで、なかなかイイです!全体的に材料が薄めなので座彫りはしていないんですが、赤松のやわらかさか、おしりも痛くならなそうです。
今回はアラレやホゾやクサビうちなどはせず、出来るだけ単純なやり方にしてみました。
これをさらに何度も座ってみたり、いろんな動き、ちからを加えて強度や大きさなどを確認したり、長時間座ってみたり、完成モデルとなるように、いろいろ試してみます。
★★★
 

2005年12月8日

本日の工房

カテゴリー: 家具づくり

日本堤のお店のとなりにある工房では、うちの職人岩谷が建具をつくったり家具をつくったりしています。本職は建具職人なんですが、手先が器用なのでなんでもお願いしてます。
今日は椅子づくり。

赤松を膠ではぎあわせて座面をつくってます。うーん、赤松の白地にオレンジの木目の色合いがきれいですねー。

職人さんのカンナがけは、よく聞く表現ですが本当にかつお節みたい!シュルシュルッとたてに飛び出してくる様子はまるで生きてるみたいです。
このカンナくずでお箸を帯状に包んで、プレゼントでいただいたことがあります。梱包材(クッション材)として使っているのも見たことが。どれも素敵なアイデアですよね。私もなにか考えよう!
それにしても椅子作りは奥深い。(ものごとはなんでも奥深いですが!)座り心地は千差万別というのが一番あたまを悩ませる点です。うちの事務所内だけでも、痩せ型〜LLサイズまでいるので、全員がぴったりくる椅子なんてベンチくらいでしょうか。座面の大きさ、背もたれの角度はもちろん、座彫りの深さもおしりの厚みで心地よさが違うようです。100人中60人が心地いいと感じられる椅子をめざして、まだまだ研究!
 

2005年12月5日

日本の木を使おう! vol.3

カテゴリー: 山の話・木の話

昭和50年代、私たちの知らないところで、増えすぎた下草の除去のために日本全土の国有林の奥深いところで除草剤がふんだんにまかれるという大変ショックなことがあったそうです。除草剤はベトナム戦争で大量に使われ、多くの人の命を奪い、土や水にしみこんでべトナム人の健康をいつまでも脅かした「245T」という枯葉剤。それと同じものが大量に空中散布されたそうです。除草剤をまかれた日本の山々では、カモシカが死に、小動物は消え、川には背骨の曲がったイワナが発生するようなことに。日々死んでいく山や水をこのまま見過ごすわけにはいかないと、現「栗駒の山を守る会会長」佐藤充雄さんたちが立ち上がり、国との壮絶な戦いがはじまりました。森が守る生命の営みの大切さ、澄んだ水がもたらす恵み、当たり前のことを忘れてしまっている国と何度も何度も衝突し、話し合い、懸命な努力の結果、除草剤をまくことを中止させ、自分たちの住む栗駒の山々だけでなく、全国の山奥にあった貯薬庫をすべて撤去させることに成功したそうです。
除草剤をまくと一体どうなるのか、少し考えればわかることだろうということでも、何も考えずに(というか考えた結果そうしたのかも知れませんが・・・)実行してしまうという人がいることがショックでたまりませんでした。

栗駒の山では、澄んだ空気に落ち葉が降り、サワガニやイワナが住む川は透きとおっていて、枯葉のあいだからクロベの新芽が顔をだしている、本当にゆたかな森でした。そんな山を歩きながら、荒れていた山の話や、危機に追い込まれつつある林産地の話をきいていると、森を守ろうと活動してくれている人たちに心から感謝をするとともに、小さいながらもこの自然を守るためになにかできないかと考えさせられました。
-つづく-