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2006年11月30日

秋のくりこま森林教室レポート7

カテゴリー: 森林教室

森林教室の最後は、もうすっかりお決まりコースの栗駒木材さんの工場見学。

駒五郎さんに連れられて、チップ加工場からくんえんガマ、製材風景まで見学。
くんえん窯の前には、この冬からはじまるHさんの家の材料がありましたよ!
Hさんご夫妻と、駒五郎さん、直井と4人でパチリ☆

しかし1時間かけて工場内をまわるはずが、またもや時間が押しまくり!!
競歩で敷地内を見学し、駆け足で新幹線の駅へ向かった一行なのであります。笑
嵐のようにみなさんが新幹線へ乗るのを見送ると、
エコ花の4人は駒五郎さんに連れられて、仙台にある住まいの風工房さんの「将監モデルハウス」を見学させていただきました!

(あっタオルを首に巻いたうちの社長が写っちゃった!笑)
こちらのモデルハウスは田中敏溥さんの設計、住まいの風工房さん施工の家です。
う〜〜〜ん。デティールまで本当に勉強になります。
線という線が計算されつくされてて、ウツクシイ!!
そしてこだわりっぷりが本当に細部まであって、ひたすらヘェ〜!うわぁ〜!と繰り返すtamaでありました。
tamaは個人的にここのキッチンがかなり好き☆

そして、仙台駅で本場の牛タンを食べて、お腹も心も満腹で、新幹線にゆられながら帰路に着いたのでありました。
何回いっても新しい楽しさのある森林教室、何度入ってもおもしろいゆたかな森、
やっぱり自然とともにあるのが、いちばん人間らしく、心もゆたかになる気がします。
今回も非常に勉強させていただきました!
そしていつも住まいの風工房のみなさんにはお世話になります。
ありがとうございました。
また春の森林教室が楽しみ!!☆
―おわり―
tama

2006年11月22日

秋のくりこま森林教室6

カテゴリー: 森林教室

山を降りたら、ランチ会場のブルーシートのはじっこに、きのこが山盛り。

すべて駒五郎さんやしろちゃんが、前日山で採ってきたやつだそう!
へぇ〜さすが山を熟知してる人が採ると、こんなにたくさんの種類と量があつまるんだー。
さっそして!そのブルーシートに座って、森林教室恒例になってる“風工房さんお手製のあったかランチ”をいただきます!
今回は具沢山のきのこ汁〜☆
(※また写真撮り忘れました・・汗)
気持ちのいい青空の下、山歩きしてくたびれた足をすこし休めて、次の目的地へ。
風工房さん施工で今年竣工した「土川の家」を見学させていただきました。


風工房さんも栗駒の木々をふんだんに使った家づくりをしています。
木材以外もエコ花とかなり近い材料をつかっているのに、設計者、作り手が違うと、こんなにも雰囲気が違う!
土川の家の設計は吉田桂二さんです。
間取りはもちろん、手摺や枠材のデティールのデザイン、扉の厚み、カウンターの高さなどなど、どれをとっても普段見ているエコ花の建物とは違って、とても新鮮で勉強になりました。
しかしnecoさんと2人、スケール片手に1階をじっくり見すぎて、2階に登る前に集合の声が!!
慌てて2階を駆けめぐり、おかげでろくに写真も撮れませんでした・・・トホホ
-つづく-
tama

2006年11月17日

秋のくりこま森林教室5

カテゴリー: 森林教室

キノコ以外にも、山には楽しいことがたくさん!

あちこち寄り道しながら、わいわいガヤガヤ一行は進みます。
こちらは垂直ににょっきり曲がった枝!
なんでこんな生え方したんだろ?摩訶不思議です。

ガッツポーズに見えるのはあたしだけ?躍動感ある木ですねー

名前を忘れてしまったキノコ。
それにしても生えたあとの穴がグロい・・・!!

まつぼっくりを撮ってるnecoさんを撮ってみました。

新しい命も芽吹いてます。

そして散策のあとはキノコ汁♪
お腹すいた〜〜と、駆け足で山を降りる一行です。

-つづく-
tama

2006年11月16日

木っ端のゆくえ

カテゴリー: 徒然・農園

エコ花の刻み場からは、毎日いろんな木っ端が出てきます。
塊だったり、薄い板だったり、積み木みたいに小さくて三角や四角のもの。
時々刻み場に潜入しては、木っ端を拾い集めているKAYOを見て、大工さんは
「そんなの欲しいっていう人いるの?」と聞きます。
家の材料としては使えなくなってしまった端っこの木。
それを木っ端コーナーに置いておくと、第二の使い手としてご近所さんが
家に連れ帰ってくれます。
必要な長さにカットした紐を持ってきて、木っ端に当ててサイズを確かめたり、
板を組み合わせて唸ってみたり、匂いを嗅いだり。

その使い道は皆さん色々で、おもしろいので、尋ねるようにしています。
「雨よけに」
「植木をならべるのに」
「モノ入れ籠の下におけば、通気になるから」
「子供の積み木にちょうどいい」
「小物入れを作るの」と小学生の女の子。
ある時はお母さんが「これを85.5センチに切ってください」とおっしゃるので、
用途を聞いてみると、「子供が押入れを開けてはイタズラするから、
開かないようにしたいんです」と真剣です。
またある時は、おじさん二人が木っ端コーナーで真剣に語り合っているので
声をかけると、お一方は木で切文字を作るお商売の方、もうお一方は昔、
和食の料理人だった方。「おれの木のこだわり度」を競い合っておられました(笑)
こうして、皆さん一生懸命考えて木っ端を連れ帰ってくれるので、
最後の最後まで端っこでも木は自分の使命を果たすことができます。
続々と木っ端を連れ帰る人たちを見て、大工さんが、
「今度、いい木の端が出たら、持ってくるよ」と言ってくれるようになりました♪
KAYOも木っ端でこんなもの作ってみました。
↓お店カウンター用「お勘定」ボード

↓お店入り口「商い中」看板

KAYO

2006年11月15日

秋のくりこま森林教室レポート4

カテゴリー: 森林教室

次の日も朝から快晴!
バイキングで朝ごはんをたっぷり食べたら、みんなでニコニコ元気に出発。

今日は普段入ることの出来ない国有林の散策です。
そ・し・て!お待ちかねキノコ狩り☆
実は前日に、鈴木インストラクターたちから「シロウトがきのこを採り始めると、みんな夢中になって散り散りに動いて危ないから、キノコ狩りは禁止!!」と言われていたんだけど、
みんなキノコが採りたくてしょうがない・・(だって今回のメインイベント・・!?)
鈴木インストラクターには内緒で、誰もがポッケにビニール袋を忍ばせて(笑)いざ山へ。

栗駒の山は、秋色に染まるのはあと一歩といったところ。
気温が8℃になると、いっせいに山が赤や黄色になるそうです。
へー不思議!8℃の秋色スイッチ♪
心地いい気温の中を歩いていくと、あるじゃないですかキノコ!!
ひとつひとつ鈴木インストラクターが教えてくれます。

↑瓦タケ。たしかに瓦そっくり!

↑なんだっけ・・・月夜ダケ?(に似た食べられるキノコだっけ?)月夜ダケは食べられません。

↑木とキノコで、がおーっと吠えてるみたいに見える!

↑たぬきの茶ぶくろ。毒キノコです。とんとん叩くとけむりがもわ〜っと上がります!けむりの正体は胞子。
キノコは、よほどの目利きでないかぎり、食べられる食べられないの区別をつけるのはむずかしいんだそうです。
「食べられるきのこにそっくりな毒キノコ」っていうのがいっぱいあるらしい(オソロシイひっかけ問題です!!)
だから、勝手に拾って食べるなんてことは絶対にしちゃダメ、必ずキノコ博士・佐藤会長に「食べられますか?」と聞いてから食べるように、と言われました。
早速拾ったキノコを持って、佐藤会長にお尋ね。
結果、1勝3敗・・・4種類拾ったキノコのうち、たったひとつしか食べられませんでした。。うう。
ちなみに食べられるキノコは、クリタケというキノコでした。
あんまりおいしくはないけどなぁ〜、と佐藤会長。
そんな・・・(涙
-つづく-
tama

2006年11月11日

秋のくりこま森林教室レポート3

カテゴリー: 森林教室

伐採を見学したあとは、おなじみ宿泊先「いこいの村」へ。
大広間で環境セミナーがスタート。今回のセミナーも、山に関するさまざまな興味深いお話をたくさん聞くことが出来ました。
その中でもとくに印象に残ったお話を、かいつまんでご紹介します。
トップバッター、アトリエデフのあっくんは「割り箸は使わない」主義と言います。
その理由は、日本で使われている割り箸のほとんどが中国産で、そのために中国その他海外の山の木が倒され、その需要の高さから違法伐採をしてまで割り箸をつくっていることもあるからだそうです。
自分たちが使うことによって違法行為まで行われている、そんなのは許せない。
ということは使わなければいいんだ、という答えを出したあっくん。
自らはもちろん、アトリエデフの社員のみなさんにも割り箸を使わないように訴えているそうです。
チルチンびと風土社の山下編集長は、これからは山と工務店と設計者が“手をつないで”家づくりをするべきとおっしゃっていました。
その点、今回の森林教室のお世話をしてくれている栗駒木材さんは、消費者の立場に立ち、つくる人の立場に立って、その上で山のことを考えてお仕事をしているということがすばらしい、と感じているそうです。
宮城北部森林管理署の日高署長からは、森林の働きと現状をおしえていただきました。
日本の森林に関するさまざまな数値を目の当たりにし、このお話でエコ花も取り組んでいる分収林契約の大切さをあらためて実感。
栗駒地方振興事務所の三塚さんは、「森と私たちの暮らし」と題して、スライド中心にお話していただきました。とくに実際三塚さんが現地を訪れた、海外インドネシアで伐採されすぎた島々の現状と、取り組んでいる森林の再生の様子が衝撃的でした。
ラストは栗駒の自然を守る会の佐藤会長からは、とっても美しい栗駒山の自然をスライドでみせていただきながら、明日の山歩きにそなえて自生しているキノコたちについても教えていただきました。
5名のそれぞれのプロフェッショナルからのお話はどれも興味深く、日本の山は本当にさまざまな人に守られているんだなぁと改めて感じました。
(↓写真はセミナー開始前。なのでおくつろぎです(笑)

そしてセミナーのあとは、しあわせな夕食タイム☆
宴会司会の風工房しろちゃん、裏司会のあっくんの手により、まんまと出席者全員がマイクをもたされご挨拶。
みなさまお疲れさまでした。。
食事のあとはのんびり温泉であったまり、ぬくぬくと栗駒の夜はふけていったのであります。
-つづく-
tama

2006年11月6日

お手紙

カテゴリー: 徒然・農園

今日、うれしいお手紙が届きました。

先日エコ花に木工を体験しに来てくれた中学生たちからお礼のお手紙です。
非常にていねいで、立派なお手紙が届いて、tamaドギマギ。
こちらこそどうもありがとう!!
また先日は、これから家づくりをされるHさんの奥様から、
すごくあたたかくてとても嬉しい、数枚にわたるお手紙をいただきました。
こちらこそ感謝です。
こんな風に、お客さまからの気持ちをいただけることが、本当に何より心があったかくなります。
いろんな悩みや苦労なんていっぺんに吹っ飛んでしまうくらいの、たからものみたいな存在です。
たくさんの方のご期待にそえられるように、これからもがんばらなくっちゃ!!
tama

2006年11月3日

秋のくりこま森林教室レポート2

カテゴリー: 森林教室

空の下でスタートした森林教室、最初の目的地は伐採地。
バスを降りてゾロゾロと紅葉しかけた山道を歩いていると・・・
ところどころ裸んぼうにされた、縞々模様の木が!!

つるっとしてつややかで、とてもきれい。
これは、木工細工用に使うために皮を剥いだ桜の木なんですって。
ほほーー。
ちなみに剥いだ皮は、曲げワッパのつなぎ目の留めに使ったりします。
(この写真の↓色の濃い部分がそれです。)

それにしてもこんなにきれいに剥けるなんて、美しい!


そして歩くこと5分、伐採現場へ到着です。
伐採に入る前に、伐採に際してかならず行う確認事項を伺いました。
1.倒す木につる等が巻きついていないかを見る  
・・・もし巻きついていると、引っ張られて予想外の方向に倒れかねないため。
2.周囲の下草、石等の障害物の除去をする
  ・・・作業スペースを確保することと、万が一のときの逃げ場をつくっておくため。
3.枝のつき方を見る
  ・・・たとえば枝がたくさんついている木は、周りの木々に枝が引っかかり、思わぬ方向に倒れたり、
     周りの木に当たって折れた枝が飛んできたりするので、よく確認をして伐採方向を計画する。
4.笛を吹く
  ・・・伐採準備を始める前にまず「ピー」、
     実際にチェーンソーを回して伐採作業に入るときに「ピーピー」、
     そして倒しおわったら「ピー」と、工程ごとに合図の笛を吹く。
     万が一、見えない所に人がいたりする場合にそなえても、笛吹きは必ず行う。
なるほどなるほど。
環境も作業自体も、つねに危険がともなう木こりさんの仕事、さすが安全対策はばっちりですね!
― つづく ―
tama