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2007年4月30日

日本堤改修:塗り壁

昨年9月から工事を進めている日本堤の家
父母の思い出の詰まった家を、解体などできない。
残すもの、直すもの、新しくするもの、再利用するもの。
そして、住みながら部分的に工事を続けています。

昭和40年ごろの改修された部分で左官下地としてラスボードが使われていました。現在のものとは形が違うのがわかります。このボードが出現して竹木舞、木摺りの仕事が姿を消したといわれています。
この改修部分以外は木摺下地でした。

エコ花の改修では当然、木摺下地です。

砂漆喰でまずは、しごいて。

ここでは、ハンダで下地を作ります。

収縮の割れを極力避けるため、できることは手間を惜しみません。
外壁:道路面は洗い出し/他は掻き落とし
内壁:木摺+ハンダ下地+色漆喰/漆喰磨き/土壁/大津磨き
左官職人の仕事に興味をお持ちの方、人数に限りがありますが見学会を計画しております。
日程が決まり次第連絡いたしますので、お問い合わせください。

2007年4月29日

鎌倉の家:基礎工事

カテゴリー: 家づくり2006〜2007

浅草の工場では順調に刻みが進んでいます。
一方現場も、基礎の立ち上がりのコンクリート打ちが終わりひと段落です。
次に、エコ花では、レベラーという収縮率の少ないコンクリートペーストを流して基礎の上場を水平にするやり方はせずに、昔ながらのモルタル天端均しを行います。
そして、これから5月の中ごろの建前まで、ゆっくり養生します。

当然アンカーボルトも田植えはせずに、あらかじめセットしてコンクリートを打っています。

2007年4月28日

新芽

カテゴリー: 徒然・農園

去年からエコ花にやってきた白式部の鉢植え、冬には枯れて葉も落ちきってしょんぼりしてました。
半年でだめにしっちゃったかしら?!というくらい元気がなかったのに、今日みたら新芽が!

zouさんが毎日水やりを欠かさず、かわいがってくれたおかげかな☆
新芽をみて、なんだかとってもウキウキしたtamaであります。
それにしても今週はやたらとスコールが多い。
さっきは日が落ちたかというくらいの真っ黒な空。
これも異常気象のひとつですね。
tama

2007年4月27日

どろぼう山

今日はエコラ倶楽部の“エコラの森”についてのお話をちょっと。
エコラの森は、地元では「どろぼう山」と呼ばれています。
どろぼう、とは泥棒のことです。
なぜそんな名前で呼ばれているのか?
それには訳があります。
バブル期、リゾート開発業者が広大な260ヘクタールもの山を16億円で購入し、7億ものお金を費やして開発をはじめたそうです。
ところがバブルが崩壊、開発は途中で頓挫し莫大な借金だけが残り、当然のように山は放置されました。
誰も管理をしていない広大な山には容易に人が入ることができ、そこへとても暴力的に、樹齢100年を越える大木からなにから、木々という木々が無許可・無申請で乱伐されてしまった所もありました。
無申請の伐採がばれないよう道路沿いの木々だけが残された森からは、豊かな緑も生き物も消え、売れないと判断された細い木はそこらじゅうに放置され、無残に荒れ果てた山となっていきました。
木々を失った森は保水力を失い、それが原因で洪水まで引き起こすようになってしまったそうです。
その山を産業廃棄物処理業者が買い取るという話があがったとき、その話を聞きつけた栗駒木材さんが、「豊かな自然の中をゴミ捨て場にされたくはない」と手に入れた森が、豊かな森へ再生することを目指している「エコラの森」なのです。
日本の山の木は、その山が個人の持ちものであれ、木を切るには計画をして申請をすることが義務付けられています。
そんなルールの中、片っぱしから暴力的に切り倒され、木々が盗まれた山。
だから「どろぼう山」と呼ばれているわけなんです。

tamaはまだ実際にエコラの森に入ったことはないのですが、想像を絶する荒れようだそうです。
植林などを積極的におこない、人の手を入れていくことで、山が緑を取り戻し、どろぼう山なんて呼び名がなくなることをエコラ倶楽部は目指します。
tama

2007年4月26日

再生するエネルギーのこと

今日はひさしぶりに春らしいお天気☆と思っていたら、夕方からゴロゴロ・・・
一時どしゃぶりでびっくり!変なお天気です。
なかなかうららかな陽気にならなくって、生き物や草花たちも困惑しているようにみえますね。
ところで、ニュースでこんなことをやっていました。
製紙業の日本製紙が、古紙100%配合の再生紙製造を基本的に中止することにしたそうです。
その理由は、再生紙をつくるときに行う漂白作業などのときのエネルギー消費が、二酸化炭素の排出量がとても多く、かえって環境に負荷をかけている、と判断したからだそうです。
以前からそんな意見は耳にしていましたが(ペットボトル再生も、再生時のエネルギー消費量があまりにも多いと言いますよね)、いよいよ大手メーカーが方向を定めた動きをとり始めたようです。
古紙利用、再生紙と聞くと「環境にやさしい」というイメージが世間一般では定着していますが、実はそうでもない。 
「古紙を再生するには、インクの除去や漂白、その排水処理などの作業工程ごとに、石油を中心としたエネルギーの消費が欠かせない。一方、木材からパルプを作る際は廃液を薬品回収用燃料などにあてるため、エネルギーを効率的に使える。京都議定書で定めた化石燃料使用によるCO2の発生も抑えられる。」(産経新聞ニュース記事より引用)
そうです。
日本製紙が調べた結果だと、古紙配合率ゼロの再生紙をつくるときに排出するCO2を100とした場合、化石燃料を使用する割合は42。
それが、オール古紙の再生紙製造では約2倍にもなるそうです。

再利用すること・再生することは、使い捨てにしない、ものを大切にする意味でもとても良いこと。
でも再生作業によるエネルギー消費量で環境に負荷がかかっていては、本末転倒な部分もでてきてしまいます。
どちらを優先するべきか、なかなか答えを出しづらい問題ですよね。
でもまずは、1個人としては、いま手元にあるものたちを大切に無駄なく使っていくことを最優先に考えていくべきなのかな、と思います。
tama
勝手に追加

当の本人は写真に抵抗を示しましたが、本日のブログにぴったりなファッションでしたので載せました。本当に今日この帽子(空き缶利用)で出社したtamaです。

2007年4月25日

山への恩返しをします

昨年初夏におこなった、”山への恩返し”植林を、今年も5月末に行います。

「エコラ倶楽部 春の森林教室」
子どもたちの世代のためにも、1本でも多くの木を育て、日本の山を少しでも活性化させるために、1人でも多くのかたの力をお貸しいただけたらと思います。
ふるってご参加、お待ちしております!!
*お申し込み・お問い合わせは、エコ花 担当:児玉まで、お電話かメールでご連絡くださいね。
tama

2007年4月24日

今年も

カテゴリー: 徒然・農園

ゴーヤーを植える季節になってきました。
去年のゴーヤーは苗を植えましたが、今年は種から植えてみます。
zouさんに種の仕込みをお願いしてます。

今年は去年よりも大きな実がなるかなぁ〜
でも今年はやたらと気温が不安定で、急に寒くなったりするからちょっと心配!
tama

2007年4月22日

丸太の製材

カテゴリー: 山の話・木の話

3月にエコラの森で伐倒した赤松の製材の立会いをしてきました。

太さ、木の表情から長さを指示し玉伐りをしてもらい運びこんでいただきました。
私みたいな者が、できる限り無駄にならぬように立木を仕立てていくのは何度経験しても難しいことですが、経験をつんで修行していくしかないと思っています。

元玉などはたいてい素性がよろしく仕立てるのに苦労はしませんが、無駄な材料にならぬよう、どんな曲がった木立てでも腐っていない限り、使いこなすように考え製材方法を打ち合わせします。


短い期間でしたが葉枯らししたからか、さらさらした感じですが、青が入らぬよう燻煙乾燥を依頼しました。
別に、ちょうど伐倒したてのキハダが入荷していて、カウンターに仕立てられそうなので、これも製材しました。


厚さ60mm板幅の大きいところで800mm

剥きあげた薬効成分のある樹皮は、下記イベントのなかで草木染ワークショップの材料にする予定です。
1日だけの参加、ワークショップだけの参加ができるよう楽しい企画を考えています。ぜひご参加してください。
■8月24日(金)〜8月29日(水) 「山の林間学校」@福島県南会津 舘岩の家

2007年4月20日

エコラ倶楽部がたちあがりました

5月から秋までのエコ花のイベント情報、HP上で一挙に掲載しました。
藤原さんの拭き漆体験講座や、夏休み山の林間学校などなど。
まだ詳細スケジュールが決定していないイベントもありますが、楽しいことは間違いない!
要チェックです☆
さてさて、そこでいくつかのイベントの主催者名にあがっていて、今までもちらほらHPなどで名前が出てきている“エコラ倶楽部”という団体、
いったい何なのー??と思われている方もいたかと思います。
そのエコラ倶楽部について、ようやくお話ができるようになりました。

エコロジーライフ花では、できるかぎり人と環境に負荷をかけない暮らしと生き方を目指して、ものづくりを中心に、さまざまな活動を行っています。
エコ花と同じ方向を向いている志ある仲間たちと話し合いをしてきた中で、小さな力も集れば大きな力になるのではないかと思い、「NPO法人」として集まって活動し日本の山を守ろうと決意しました。
そして内務省に申請を出していた「エコラ倶楽部」が先日無事に認証がおりて、正式にNPO法人としての活動をはじめました。
長野県原村にあるアトリエデフを本部とし、宮城の住まいの風工房と、東京のエコ花を事務所として、活動していきます。
将来的には、このエコラ倶楽部の活動と考えを全国に広げていきたいと考えています。
そんなエコラ倶楽部のイベント、たくさん企画しています。
■5月3日(木)〜5月6日(日) 「リサイクルバザー&小さなクラフトフェア」@長野県原村 八ヶ岳遊塾
■5月26日(土)/27日(日) 「春の森林教室」@宮城県鳴子 エコラの森
■8月24日(金)〜8月29日(水) 「山の林間学校」@福島県南会津 舘岩の家
(くわしくはHPへジャンプして見てくださいね!)
地球環境を考え、日本の山を守るため、多くの人が健やかに暮らしていくために、1人でも多くの人が集まって、大きな力になっていくことを願っています。
tama

2007年4月18日

樹ノ音工房さんの陶器たち

エコ花ショップに、とーってもカワイイものたちが新入荷しました!

会津本郷焼“樹ノ音工房”さんの、手づくり陶器たちです。
だいぶ前にKayoさんが見つけてきて、熱烈アプローチ、
エコ花にも置かせてもらえることになりました。
すぐにたくさん注文をしたら、ちょうど展覧会のあとで全然在庫がありません、とのこと。
機械でつくるのと違って、ひとつひとつていねいに手づくりしているので、急げません。
待って待って数ヶ月・・・ようやく待望の入荷です☆
樹ノ音工房さんは、福島県の会津を拠点に活動していらっしゃるご夫婦の作家さん。
お2人ともちょっとずつ作風が違うけれど、
どちらもとってもやさしくて心あたたまる作品をつくっていらっしゃいます。
まだ工房へお邪魔したことはないのですが、1日だけのカフェやアートイベントなんかもやっていて地域に根づいている、きっととってもすてきな工房です。ぜひいつか遊びに伺いたい!

今回入荷している絵柄つきの陶器たちは、奥さんが描かれたもの。
女子の心わしづかみ、どれもこれもカワイイ!!
ぜひエコ花のお店で実物を手にとってみてください☆

tama