2010年6月24日
先日、舘岩の大工さんより贈り物がありました!
中を見てみると・・・あらっ!ちまきかな?
この前山形県の大工さんからいただいたちまきと勘ちがいしてしまいました。
もちもちの白い三角のおにぎりに、【じゅうねん】の粉をつけて食べるそうです。

・・・じゅうねん?
調べてみると、エゴマ(荏胡麻)のことだそうです。
呼び名は様々で、じゅうねん(東北)、えぐさ(長野)、あぶらえ(岐阜)などと呼ばれ、今は高冷地を中心に作られている雑穀であり油脂性の植物です。
名前だけでは間違いやすいのですが、エゴマはゴマの仲間ではなく、実はシソ科の植物です。
葉の香りがシソと少し違うようですが、食べ方は、ゴマとよく似ています。
しかし、エゴマの成分・効能はゴマとは全く違い、エゴマにはアルファ・リノレン酸という健康によい油が60%以上も含まれていますが、ゴマにはそれがほとんどないとのこと。
アルファ・リノレン酸は、生活習慣病・成人病・視力障害・アレルギーなどの病気にも有効なことが最近明らかになってきた脂肪酸です。
またダイエットにも効果的!
すごい!万能な現代のお薬ですね!
エゴマの歴史についても調べてみました。
原産地はインド高地より中国雲南省の高地あたり。
1万年〜5500年前の縄文時代から日本人に作られ食べ伝えられてきたエゴマは、なんと日本最古の油脂植物だそうです!!
エゴマ油の全盛時代は、鎌倉時代から徳川幕府中期までの800年間。
しかし、江戸時代後期に、なたね油が広がり・・・
さらに明治に入り、中国や朝鮮より、安いエゴマの輸入品に国内生産は激滅していき・・・
今では福島県・岩手県・岐阜県・宮城県などの一部に自家用伝統食として残るだけなんそうです。
ん〜もぐもぐ。
そんな歴史を想いながら、おいしくいただきました。
ごちそう様でした!
zou
参照:日本エゴマの会さん