2011年1月21日
おはようございます。llamaです。
唐突ですが、窓、開けていますか?
朝一番に窓を開けるのはとてもきもちのいい行為だなあと思います。友人たちと旅行に行って、朝窓を開ける人を見ると好ましいなあと思ったりします。私は時期によって非常にロングスリーパーなのですが、それが昼になっても起きたら、窓、開けます。もしくは泥のように寝ていても家人が窓を開けてくれると、ああ起きるか、と思います。生物的なリズムが帰ってくるような行為だなあとしみじみ思います。昔自律神経を失調していたころは出来るだけ朝の太陽を浴びるようにしていました。朝起きて、窓を開けて陽を浴びる。(まあうまくできなくて夜から開けっ放しで外見てたりもしましたが)それだけでちゃんと元気になったりました。
ええと何の話かといえば。
今、窓、開けられますか?
大分から東京の大学に来た友人の話。小さなワンルームマンションに住んでいて、窓を開けても向かいは壁で、廊下側は防犯のために窓は小さな明かり取りひとつだけ。自然豊かなところで育った彼女はその環境にストレスを溜め、全身に発疹を起こし、いらいらし友人にも恋人にやつあたりし、月に一度大分まで帰らないと学校にもいけなくなってしまいました。「だって朝窓も開けられないんだよ」彼女が泣きながら私に言った台詞。窓を開けられるような部屋に住めばいいじゃない、そう言うのは簡単ですけど、問題はそうじゃないですよね。
うん、そしてさっきの質問に戻ります。
今、窓、開けられますか?
今いる、たとえば仕事場や、会社や、お店や、そういうところで。

写真は『自然換気』の高層ビルです。ヨーロッパでよく見る感じ。日本の高層ビルみたいにいちようでなく、窓ごとに開いていたり開いていなかったりランダムで、少しヒューマンスケールが感じられます。これはロンドンのビル。もう少しわかりやすいベルリンの例があったのですが家においてきちゃったのでまたこんど持ってきます。
エコ花で家を建てていただく方や、イベントに来てくださる方はきっと窓を開けるのがお好きだろうと思います。気持ちの悪い正体不明なものを自分の生きる範囲にできるだけ置きたくないような方だろうと思います。清浄な風が通るような場所でまいにち深呼吸したいと思います。
それを少し、家より遠くの範囲まで延ばせたらいいなあと時々、思います。件の自然換気の高層ビルは、ヨーロッパ型だと台風に耐えないのできっと実現は無理かなあとも思うんです。2008年あたり完成した大阪梅田の自然換気高層ビル(設計:インゲンホーフェン)は『窓を開けなくても自然換気できる』高層ビルでした。
でも人間は動物なので、『窓を開ける』っていう行為や『開けたい時に開けられる』っていう安心感、どうしたって必要じゃないでしょうか。そういうのが『気持ちいい』って知ってる人が職場や会社やいろいろなところに少しずつ増えて、『ちゃんと窓開けましょう』って言ってみるんです。窓を開けると窓の外も気になりますよね。窓の外もちょっときれいにしようか、ってなると思います。そうやっていければ、もうちょっと日本、よくなるんじゃないかと思うんですよね。

今日、窓開けて仕事したいなあ。
(日本堤は排気ガスすごいですけどね!)
あとすごく河を見に行きたい。
llama