shopの七色
つい先日年をまたいだかと思いきや、もうはじめの月が終わりを迎えようとしています。
ここ最近のひそかな楽しみがあります。
それは毎朝、虹を見ること。
空の虹との遭遇は少ないですが
shopの虹とは、晴れ間なら出会うことが出来ます。
お店前の歩道の標識に反射した光が、カーテン上の天井を照らしています。
日々是好日。
今日一日が、今日だけの特別な日に。
zou
「日本一 大南天の床柱」
と札が立っているのは
東京葛飾柴又帝釈天、大客殿の「頂経の間」にある床柱。
滋賀県の伊吹山にあった樹齢約1,500年の南天の自然木を使用しています。
「南天の柱」はどこにでもあるものではないため、
言葉としては「珍しいもの、豪奢なもののたとえ」とされています。
幹はそれほど太くならず、直径が5センチもあれば非常に珍しいものだそうです。
大客殿は本堂裏に位置し、昭和4年(1929年)の完成です。
東京都の選定歴史的建造物になっています。
座敷と庭の間にガラス障子を立て込んだ廊下が細長く続いています。
この座敷のうちもっとも奥に位置する「頂経の間」の「南天の床柱」は
根元から8本に分かれた枝ぶりが天井に届くまでの大きさを誇り、
角柱の前に添えてあるため、床柱というかなんというか・・・
座敷を貫通している様は、木そのものといった大胆さ!
西日本で南天の床柱といえば、
京都鹿苑寺(金閣寺)『夕佳亭(せっかてい)』が有名です。
『夕』日に映える金閣が『佳』(良いこと)という意味からの命名とされています。
自然な形を利用した趣のある柱として、
茶室の雰囲気を作り出しています。
ひとつの線、ひとつの材料が持つ魅力は
空気をも変えるのですね。
zou
寒い日が続き、もともと朝弱いのですが、さらに布団から出られない日が続いています。
そんな私の冬場のお供は、あずきほっかいろ。
作り方は簡単[#IMAGE|S58#]
布に入れたあずきを電子レンジであたためるだけ!
まずは、あずきを用意します。
なんと、名前は「北海小豆(ほっかいあずき)」!
【ろ】があるかないかくらいの差ですね。
今後の活躍が期待できそうです。
日本の小豆の主要産地は北海道で、国内生産量の8割を占めています。
ちなみに、アイスノンやホッカイロを販売している株式会社白元さん、
「ホッカイロ」の名前の由来は・・・
簡単に温かくなるものをイメージして
「ホット」+「カイロ」=「ホッカイロ」となり、
それと、社主が北海道出身ということもあり、このようなネーミングになったとのこと。
さてさて、250グラムのあずきを三等分しました。
↑点線部分で区切って、布にあずきを1/3ずついれて小分け部屋縫っていきます。
片方に偏らないようにするためです。
そして、今回使用した布はふわふわのレッグウォーマーです。
量やあずき部屋の大きさなどは適当です。
あずきがこぼれてこないか確認したら、電子レンジでチン!
お皿に入ったモコモコが回っております。
にやにや見つめながら2〜3分。
ほっかほかに出来上がり。
約2〜3時間は、じ〜んわ〜り温かいので
就寝前に首まわりに巻いて使用しています。
このあずきほっかいろのおすすめは、
繰り返し使用できること。
湿気もあります。
なにより、あのあずきの匂いがたまらない!
↑茶色のものは去年母からいただきました。
チャック付きのカバーの中に、手ぬぐいに入ったあずきがおります。
1年使ってもまだまだ良い香りが続いています。
そして、夏場は冷凍庫に入れてアイスノンとしても使用していました。
一年中大活躍です。
zou
銭湯でのぼせる人も
あたたまった足のしもやけがかゆい人も
本日も温泉の館パート③
(千と千尋の神隠し編)
道後温泉本館[#IMAGE|S72#]
場所は、、愛媛県松山市。
坊っちゃん湯という愛称でも呼ばれています。
キラキラと明るい商店街を抜けると別世界のような風格のある空気が漂います。
明治27年に建築された三層のどっしりとした建物で
1階に「神の湯」
2階に「霊の湯(たまのゆ)」
と別々の浴室があります。
そして入り方も色々あり、入浴のみと広間で休憩をとることも出来ます。
泉質は、なめらかでちょうど良い温度でゆったりとつかることが出来ました。
お肌もすべすべ!
↓ちょうど、この障子の裏が休憩室となっています。
上に白く見えるのはシラサギです。
なぜシラサギかというと、どうやら伝説があるようです。
足に傷を負った一羽の白鷺が、岩間から噴出する温泉に毎日足を浸していたところ、傷は完全に癒たというのです。
これを見た人たちは大変不思議に思い、入浴してみると爽快で疲労を回復することもでき、また、病人もいつのまにか全快したことから、盛んに利用されるようになりました。
温まったあとの冷たい空気は、ひんやり心地良いものですね。
休憩室ではお菓子とお茶と愛媛県のみかんをいただきました。
利用時間が決まっていますが、
細やかなおもてなしに、ゆったりした時間を過ごせます。
zou
先日工場へ、大型トラック到着!
木材を運ぶトラックではありません。中は空っぽ。
こちらは馬を運ぶトラックです。
荷台に、4頭乗るんだそうです。
ん〜それで高さと長さがあるわけですね。
しかし今回運ぶものは、おがこです。
いつもは牧場さんへ運んでいますが、
今日の行き先は、乗馬クラブ!
これから、馬の寝床になります[#IMAGE|S70#]
すごい、ふかっふかのベットですね。
普段はゴミになってしまうものでも、使える道はたくさんありますね。
乗馬クラブさんに大変喜んでいただきましたが、私たちも活用していただいて嬉しく思います。
ありがとうございました[#IMAGE|S58#]
zou
エコ花の打合せスペースでsugi大工さんが作業中!
機械音やシャカシャカと削る音が聞こえてきます。
こちらは打合せテーブルのリニューアル中[#IMAGE|S72#]
リニューアルと言っても、表面を削って、シミや傷などをとる作業をしています。
普段使っていくうちに、木はだんだんと色が変わってきたりしてきます。
それが、毎日使っているものだと変化になかなか気づかないんですね。
↓少し削った後が上の白い部分です。
へぇ〜!もともとはこんなに色だったんだ!
経年変化の味わいを残すも良し、
綺麗にして新鮮な気分を味わうも良し。
木との暮し方は色々あります。
↓そして、まもなく完成!
きれいになったテーブルは一段と光をはじいて、
部屋全体が明るくなったようでした。
木の生きてきた証の線が良く見えます。
zou
先日はお足元悪い中、見学会にお越しくださりありがとうございました。
完成した写真の前に、工事の途中経過を断片的にお伝えしていきます。
竣工前は、色んな業者さんが現場に出入りすることとなります。
現場監督にとって、着工時と竣工時の段取りを指揮することは、とても重要な任務です。
どんな業者さんが関わってくるのか?
少しずつ見て行きましょう!
↓例えば、こちらは木製洗面台です。
・天板を作成するのは大工です。
板を削り、洗面陶器用の穴あけ加工をし、現場取付を行った所です。
・この後は設備屋さんが登場。
洗面器と水栓を上下水との配管接続を行います。
・そして塗装工事を行います。
油の塗膜をつくり、天板の汚れ防止をするためです。
・鏡等が既製品ではないときは、ガラス屋さんが登場します。
↓こちらは木製バルコニーです。
・まず柱下に束が必要です。
材料は石であったり、鋼製であったりしますが
役割は、木が直接土に触れて腐るのを防ぐためです。
今回は構造上、本体と一体化させるために基礎施工時から準備をしていました。
鳶さんの工事でした。
・本体の取付は既製品ならサッシ屋さんが登場しますが、木製の場合は、やはり大工。
材料を刻んで、運搬し、現場で組み立てます。
・次は板金屋さんの登場。
手すり部分をを板金で包んでいます。木を長持ちさせるためです。
↓玄関の土間仕上げの様子です。
・基礎工事時に大まかな土間を鳶さんが作ります。
・見切りの工事は大工が手がけていきます。
・仕上げは、左官屋さんの登場です。
今回の仕上げは洗い出し。
この仕上げは経験と技を持つ職人さんしか出来ません。
エコ花では標準的な仕様ですが、難易度の高い仕事なんです。
・タイル仕上げの場合は、タイル屋さんが登場します。
その他では
家の中ではクロス屋さんが壁紙を貼り
電気屋さんがプレートや照明取付やアンテナの施工
ガス屋さんが機器接続
木製建具屋さんが建具設置
サッシ屋さんは網戸取付
クリーニング屋さんが清掃
などなど
自分では何も作らなくても、
職人さんの交通整理をして、
みんなが”良い仕事”をしやすい環境を作るのは監督の腕の見せ所。
もうすぐ竣工です。
zou
年末に竣工しましたこどもたちと育つ家。
年末年始のバタバタで遅くなってしまいましたが[#IMAGE|S42#]
竣工写真とともにご報告致します。
1階リビングの上部は吹き抜けです。
お施主様が切り倒した太鼓梁が見えています。
”すまいづくりの一歩”となった思い出が、家を支えています。
こちらは、落ち着いた空間の和室です。
和室の反対側は、キッチンと食堂。
杉の無垢板が、木の家らしさを醸し出しています。
階段は、開放感を意識したつくりにしました。
空間をふさがないので部屋をより広く感じることができますね。
2階の部屋は入口が2つあります。
将来の家族構成によって、間仕切りをして2部屋として使用することを想定しているからです。
家に対応して人が生活するのではなく、
可変性のあるつくりで柔軟に住み手に対応していく家をめざしました。
小屋裏への入口は、秘密基地の穴ような遊び心を揺さぶります。
洗面脱衣室も木で満載です。
天板は水に強いヒノキを使用しています。
お施主様にお引渡しをすることで、
私たちの”家づくり”は一旦区切りをむかえましたが、
家が育つ過程を見守っていくことも私たちの”家づくり”です。
今後も家のメンテナンス等にお伺いいたします。
お施主さまどうぞ末永くよろしくお願いします。
zou
銭湯に着替えを忘れていく人も、
入浴後に牛乳を飲みたい人も
本日も温泉の館パート2!
(千と千尋の神隠し編)
江戸東京たてもの園の子宝湯[#IMAGE|S72#]
風格のある門構えです。
昭和4年(1929年)に東京都・足立区の千住にて建てられ、
1988年の廃業後はたてもの園へ移築・保存されています。
関東大震災後では、銭湯にも耐震性が要求されてきました。
そのため、高い天井と柱のない大空間を確保するにあたって、
このような寺社建築をまねた「破風造り」
と呼ばれる銭湯が建ち始めたそうです。
当時銭湯は2万円で建つと言われていた頃、倍の金額4〜5万円にて作り上げた建物は豪華な造作や装飾などとっても手間がかかっています。
脱衣室の広い空間から見える折上格天井もご立派でした。
ちなみに釜爺の仕事場にあった薬草箱は、
江戸東京たてもの園の武居三省堂内部の引出しがモデルとのこと。
だんだん映画を見たくなってきましたね。
zou