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2020年10月7日

御殿場東山旧岸邸

菅義偉総理大臣になって早3週間が経とうとしていますが、今日は前総理安倍さんの祖父にあたる岸信介さんの晩年過ごした御殿場の『東山旧岸邸』をご紹介しようと思います。

近代数寄屋建築で有名な「吉田五十八」設計、1944年に岸信介氏の自邸として建てられたそうです。

玄関

玄関ホール

家具も吉田五十八さんの監修による当時の物と説明を受けました。暖房は全館セントラルヒーティングでカウンター下などに組み込まれています。

この玄関ホールの照明器具も五十八さんがデザインし特注で作らせたもの。

何と言っても圧巻は食堂かと!晩年岸信介氏はここで多くの写経を書き上げたそうです。

まるで絵画のような素晴らしさ!

吉田五十八さんは当時は珍しかった建材も積極的に利用し、サッシもオーダーで引き込みタイプや大型サイズを作らせたそうです。

フルオープンで庭を堪能できる作り。サッシと雪見障子用の敷居で約40cm。

肝心な和室は他の見学者の方達がおり、人が写っていない部屋の全貌がわかる写真が撮れなかったので残念なのですが、吊束を廃止し欄間をオープンにして部屋の広がりを持たせるという斬新な手法が使われていました。襖の鴨居上部がぬけているのが判る写真がこれしか無く・・・。柱や枠材などの角が全て面を取ってあり細かい仕事がしてありました。

最後に岩城亘太郎作庭の池泉回廊式庭園でしめようと思います。この写真では伝えきれませんが建物からみるこの庭は素晴らしかったです。