湘南の家

大工が腕をふるった天井

シンプルでコンパクトな家ですが、天井の表現にはちょっと凝って大工が腕をふるいました。頼まれていなくても工夫をしてしまう。それが、大工魂。大工にとって本物の木の家づくりは、やりがいのある仕事なのです。横一文字に通ったバルコニーの木格子が、外観を美しく決めています。玄関扉の上にさしかかる庇の軒裏の板目の美しさにご注目。 扉をあけて入ると洗い出しの玄関土間。土間とオープンにつながる居間。無垢板の座卓は、天板の下の床板をとりはずすと、掘りこたつになるように工夫しました。座卓上の天井に注目。梁が格子状に組まれ、格子ごとに板を張る方向を縦横に変えた「格天井(ごうてんじょう)」です。2階の和室天井はかまぼこ状に仕上げました。

工事内容新築
竣工2011年
場所神奈川県
延床面積127.2 ㎡
設計施工直井建築工房

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