外壁仕上げのでき方

ミズメザクラの家の現場報告です。
先日、外壁の下地までの作り方をご報告しました。今回は、そのあとの外壁仕上げのでき方をご報告します。先日までで外壁の下地として、柱の外側から防水紙→縦胴縁→ラス板の三層まで施工が終わりました。今回はそのあとの続きとなります。

▲防水紙、ラス網施工後。配管や配線の周りはコーキングをしておきます。
▲右が下塗り後、左が上塗り後。下塗りの方にうっすら見える網はクラック防止用の網です。
▲外壁の断面の様子。下塗りと上塗りの2層になっているのがわかります。
▲上塗りの掻き落し作業。サッシ周りの細かいところを仕上げながら、剣山のような道具で上塗りの表面を落としていきます。
▲そとん壁搔き落し仕上げ。表面が立体的に仕上がっています。

 今回の現場では、外壁の仕上げに"スーパー白洲そとん壁W"を用いました。弊社で最も標準的な外壁仕上げとなります。この製品は、火山噴出物であるシラスを主原料とした塗り材です。そとん壁の施工は、全部で4段階に分かれます。

 まず、ラス板の上に防水紙とラス網を張っていきます。柱面にも防水紙を張っているので、2層目の防水紙となります。配管や配線など防水紙とラス網を貫通するところには、雨漏り対策としてコーキングをしておきます。ここまではラス屋さんが作業してくれます。

 次いで、下塗り材を塗っていきます。ここからは左官屋さんの出番となります。下塗り材を均一な厚さでラス網に塗り込んでいきます。その際、クラック防止用の網を一緒に埋め込んでいきます。下塗りの次は、上塗り材です。いくつかの色調が選べるのでお施主様に選んでいただいています。そとん壁の場合、色調以外に最終的なテクスチャをどのようにするのかが選べます。具体的には、掻き落しやスチロゴテなどの仕上げ方法があります。今回は、搔き落しでの仕上げになります。左官屋さんが、上塗り材を剣山のような道具を使って削り落としていきます。そうすることによって、凹凸のある外壁に仕上がります。