柱の刻み

海の見える家の工事経過のご報告です。
本日は工場(こうば)からのご報告になります。

▲刻み後の柱

 梁、土台と進んできた刻みですが、構造材の最後として柱を加工しています。梁の大きさによって、柱の長さも少しづつ異なるため、間違えないように番付を振りつつ加工をしていきます。番付とは、図面上の住所を表すようなものですが、縦の通りを「いろはに...」、横の通りを漢数字(一、二、三...)で表しています。柱の両端は"長ほぞ"で加工しています。この部分が、土台や梁に彫った"ほぞ穴"に差し込まれて、家の骨組み(軸組)が組みあがっていきます。

柱
▲上からクリの太柱、ヒノキの通し柱、長尺の梁(約5.6m)
化粧柱
▲化粧柱

 今回の物件では、意匠(デザイン)も兼ねて、クリの太柱を使っています。通常の柱は、壁の中に納まってしまうため最終的には見えてきません。一方、あえて柱を見せたり真壁づくり(昔のつくり)の場合は、最終的に室内に柱の表面が見えてくるため、表面をきちんと仕上げます。このような柱をきちんと仕上げることから"化粧柱"と呼んでいます。化粧柱は、表面を汚さないために一本一本丁寧に養生をしておきます。

 構造材の加工も柱でひと段落しました。この後は、工場から現場へスタッフで運んで上棟に備えていきます。