コンクリート基礎の高さ
鉄筋の検査も無事に終わり、べた基礎の平な部分(耐圧盤)のコンクリートの打ち込みも終了しました。
土台を支えるコンクリート基礎の型枠作業が始まるところです。
べた基礎の施工は、耐圧盤施工後、立ち上がり部分を施工する二段階で行います。
黄色の棒がいくつも鉄筋に取り付けられているのがお分かりになりますか?
これは基礎の高さを水平に打つためのマークとなります。
立ち上がり部分のコンクリートを打つ前に一つ一つ高さを調整して水平となるようにセットします。
丁寧な仕事ぶりで、600mm間隔と細かくセットしていますので基礎工事完成後に水平の確認をしても±1 mm以下の完成度となります。
何メートルもあるものを誤差1 mm以下で施工する技術の高さを感じます。
立ち上がりを施工した後は、土台と呼ばれる部材を基礎の立ち上がり部分に敷きならべます。
建物の荷重を基礎に伝える大事な部分のため、アンカーボルトを介して基礎と緊結していきます。
アンカーボルトを締め込み土台の高さを確認して、図面通りの寸法になっているかを確認していきます。
基礎の高さが凸凹して、水平になっていないと、その上に敷く土台の精度がいくら高くても台無しとなってしまいます。
基礎の精度も高く、大工の墨付け手刻みの精度も高くて初めて凛とした建物になっていくと思います。
図面上で直線や直角を描くことはたやすいことですが、家づくりの現場では各職人の細やかな気配りによって、はじめて精度の高い家になっていきます。