傾斜地をどうするか
空気がひんやりする季節になってきました。
海の見える家の工事経過のご報告です。
現場は遣り方も終わり、基礎工事へと進んでいきます。
今回の現場で最も頭を悩ませたのが、傾斜地への対応です。
建物が載る部分は平にする必要があるので、どうにか斜めになっている土地を平にしていく必要があります。
これについては、土を盛るか掘り下げるかの2つの方法を駆使して行います。
土地の高いところに合わせるならば、低いところに土を盛っていきます。
一方、低いところに合わせるならば高いところの土を掘削していきます。
いわゆる、"盛土"と"切土"です。
ここで、問題となるのがコストです。
盛土を行うと、不足する分の土の搬入費と盛土部分の地盤改良が必要となり、切土を行うと基礎が大きくなるので費用が増加します。
また、一定の規模以上になる造成工事は都市計画法の開発行為にあたる可能性も出てきます。
そのあたりを考慮しながら、地盤調査の結果も見つつ、最もコストが有利となるように地盤の高さを設定->必要となる切土・盛土をシミュレーション->基礎の検討を何度も繰り返しながら検討を行いました。
最終的に一部を深基礎とすることで、地盤改良を回避する計画としました。
お施主様と一緒に頭を悩まし、手を抜くわけではなく、知恵を凝らして限りあるご予算の中で家づくりを行っています。