戸袋と下見板張り

ミズメザクラの家の現場報告です。
すでに竣工を迎えた本現場ですが、何回かに分けて竣工写真を交えながら現場の状況をご報告したいと思います。

戸袋製作前
▲戸袋製作前
下見板張りの戸袋
▲下見板張りの戸袋

 雨戸をしまう戸袋ですが、メーカーの方で用意もありますが自作してしまうことも可能です。部屋内が和室ということもあり、和風の外観で仕上げました。杉板の張り方は、古民家でもよく用いられている"下見板張り"です。下見板張りとは、板同士を少しだけ重ねていく納め方となります。下見板は、上から簓子(ささらこ)という部材で留めつけます。

簓子
▲簓子(ささらこ)

 下見板張りでは、板を少しだけ重ねていくので段差ができています。そのため、留め付けるための簓子は、その段差に合わせて加工しておきます。手間のかかる仕事ですが、きれいに納まっているのが写真でもわかります。