プロフェッショナル

もうあと3ヶ月で都内から引越しすることになります。
無事に上棟を終えたので、次男の保育園の先生に退園の予定をお伝えしました。

私達家族にとっては長らく考えてきたことですが、先生にとっては急な話。
担任の先生は少し目をうるませながら「寂しいです」と言って下さいました。
1日9時間、月曜から金曜まで一緒に過ごしてくださっているんですもの。

私達家族が葉山に移ろうと決心した大きな理由のひとつに次男の体調を整えてあげたいということがありました。小さい頃に入退院を繰り返し、色々なアレルギーが増えてきたという経緯があります。

そんな体質だったので、保育園では先生方がお給食をはじめ、お肌のケアや遊び方に随分と気を配ってくださっています。担任の先生だけでなく、園全体で共有してくださっているので、毎日安心して仕事にでかけることができます。一緒に楽しめるような工夫をしてくださっていて、次男は違和感なく楽しむことができます。
先生方の意識が高いおかげです。

お給食では特にお世話になっています。
毎月、翌月のお給食のメニューについて除去や代替の打合せを担任の先生、看護師の先生、栄養士さんといっしょに行います。いつも本当に感激するのが単にアレルゲンの除去や代替だけでなく「食べることを楽しんでほしい」と一生懸命にメニューを考えてくださること。

お誕生日会のケーキの時は豆乳とコーンスターチでとろけるようなクリームを作ってくださったり、ヨーグルトがメニューの時は豆乳の寒天を作ってくれます。ケチャップ(トマトアレルギーでした)の変わりに赤いパプリカでペーストを作ってくださったり。
「みんなと楽しく食事をする」って、一番心に栄養になること!
手間隙惜しむことなく尽力してくださいます。

「いつもお手間をおかけしますが、おかげで楽しくおいしく食事ができます」と毎月先生にお伝えしています。すると先生も毎月「竹ちゃんが本当においしそうに食べてくれるから、作り甲斐があるんですよ」と言ってくださいます。

プロですね。
100人の食事を預かっている中で「楽しく食べてほしい」という意識を持っていること。
自分の仕事を単にこなすだけなのと、自分の職務に対して意識を持ち、創意工夫に取り組むということはまったく違った「仕事をする」です。

忙しい毎日の中で子どもの発育を支えてくださっている先生方のおかげで、都内で長らく生活をすることができたのだなあと保育園生活を振り返ってみました。
いろいろな食事の制限があるのにもかかわらず、次男は食べることが大好きで大きく順調に育っています。
お兄ちゃんからもらった一円玉を三つお財布に入れて三輪車に乗り、「これでご飯が買えるかなあ」と食べることで頭がいっぱいです(笑)

家づくりもしかり。
エコ花みんなが設計や工事監理、職人さんみんなが「住まう家族のために良い家を作ろう」と意識を持って取り組んでくれていることが、どれだけ私達家族の安心となっているか言い尽くせません。
スタッフにも「単に家という箱を作る」、私達家族も「箱にお金を出して買う」という感覚はまったくありません。

プライスレスです。

暮らしというのは、多くの人が支え合っているからこそ成り立つものだといつも思います。
そういう人々の情熱が心を豊かにしてくれるのだなあと思います。

プロフェッショナルに感謝です。

kayo