上棟
おくればせながら、去年の末に無事終了した杉の大黒柱のある家の上棟の様子をお知らせします。
杉の大黒柱のある家は木造の2階建て。もちろん国産材を手刻みで加工しています。刻んだ材料はすべてぎゅっとくくって、クレーンで2階3階の高さに持ち上げます。
現在の一般的な住宅では、棟木は太くても4寸角くらいが通常。杉の大黒柱のある家では空間を有効に使うために母屋の数を少なくし、その分大きく頑丈な登り梁を使って屋根部分を支えるつくりにしています。そうすると棟木にかかる荷重が増えるため、お客様の思い入れのある杉を使って、荷重に耐えられる重厚感ある8寸角の棟木にしました。
実はこの棟木、去年の秋に開催した宮城栗駒山の森林教室で、お客様が自ら山へ登ってきこりさんといっしょに伐倒した杉の木なんです。ご自身の手を実際に使って倒した杉が家の中心を守ってくれていると思うと、きっと愛着も倍増しますよね。
ちなみに住宅地での上棟は、電線がとにかく多い!
クレーンの首と長い材料で引っかけないように持ち上げるためには、クレーンの運転手さんと、動きの合図を送る鳶さんの息がぴったり合うことが大切。私は組みあがる様子を数時間ながめていましたが、うまーくスレスレに避けてどんどん材料を持ち上げていました。お見事!
そして屋根の野地をはって一段落です。
-つづくー
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