下駄箱2

前回の記事に引き続き、路地の家の下駄箱加工をご報告いたします。

前回は、ケヤキの一枚板に墨付けをするところまで行いました。次の工程は、平らに削る作業になります。

まずは、板の直角を出すために直角二面鉋盤モルダーという機械で加工します。
その後、自動かんな盤を何度も通して、少しずつ表面を削っていき、目的の厚さに仕上げていきます。
今回用いた材料のサイズは約50×7×180 cmほどで、ケヤキの比重が0.69 g/㎤のため、重さはおよそ43kgにもなります。重たい木のため移動するにも一苦労です。

一通り削り終わると、一枚板ならではの大振りで見ごたえのあるきれいな木目が浮かび上がってきました。
削ったばかりのため表面がすこし黄色みを帯びています。
最後に戸を付けるための溝を彫り、角を斜めに削って(面をとって)天板の加工は終了です。

後は、天板以外の部材を加工して、現場で組み立てを行います。
次回は実際に現場に持ち込み設置の様子をご報告いたします。