木曽桧の格子

工場では岩谷さんが木曽桧を加工。

柾目のとっても美しい材料です。この材料で「杉の大黒柱のある家」につかう格子をつくります。

平安時代から知られていた木曽桧は、特に豊臣秀吉によって木曽の木材資源として高く評価され、秀吉は木曽谷を直轄領にして木曽桧や木曽の木材を築城などに利用したと言われています。江戸時代には各地で城下町が繁栄し、木曽の山々から大量の木々が切り出されました。その結果木曽の山は大変に荒れて樹木も少なくなりました。そこで木曽の山を管理していた尾張藩は「枝一本、腕一つ、木一本、首一つ」という厳しいおふれを出して木曽の木を守り始め、その甲斐あって自然に芽生えた木々が生い茂る今日のような木曽の山々が蘇るようになったそうです。
明治時代になってからは木曽の山々の大部分は「御材料」と呼ばれる皇室の財産となり、戦後からは国有林として管理され、尾州の木曽桧は現在も「御神木」として伊勢神宮式年遷宮御用材など重要な社寺仏閣の材料となっています。
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