風の通る家 Part4
今週末に現場見学会を予定している「風の通る家」の続きをいってみたいと思います。
現場は屋根を貼ったあと、サッシを取り付け次に外壁を固めていきます。
Part3で紹介したフォレストボードという断熱材に透湿防水シートを貼り、通気をとるために下地をいれたところです。
その後外壁塗り壁の下地となるラス板を貼っていきます。
色がついているのは、杉板を木酢液につけた材料を使っているからです。木酢液(もくさくえき)とは、炭を焼くときに出る煙を集めて冷却、液化したもので昔は農薬の代わりなどに使われていました。虫が嫌がる効能があるので、外部で使用する下地材としては適していると思います。
建物全体はこんな感じです。
内部は、床下地が貼られ、羊毛断熱材を屋根・壁・床と充填していきます。
当社で採用している羊毛断熱材「ウールブレス」について特徴をあげますと、
○等級4、次世代省エネ基準に対応しており、非常に施工性がよい
○優れた調湿性を持ち、周囲の湿度を55%に保つ性能がある
○防虫剤はオクトボーという岩塩から抽出されたものを使用しており、人や環境にも優しく半永久的に虫の侵入、カビの繁殖から守ってくれます
○ウールの発火温度は570℃〜600℃、平均水分率15%で、ウールは発火しにくく、延焼しにくい繊維です
当社では次世代省エネ基準を満たす断熱性能を有しながら、家全体が呼吸する家づくりを目指しています。
その考えからもウールブレスはとても優れた断熱材だと思います。
色んな考えがあると思いますが、家中をサランラップでまいたような呼吸しない家、窓も開けずに機械による強制換気システム・・・せっかく四季のある日本に住まいながら不自然だと思いませんか。
できるだけ自然と共存していける家づくり、これからも頑張っていきたいです。